2012年に英国ミュージシャンが得たロイヤリティ収益は、史上初めてオンラインサービスからの収益がラジオからの収益を上回りました。英国ミュージシャンの著作権管理団体PRS for Musicが発表したレポートで明らかになりました。

ロイヤリティ収入の増加の主な要因はデジタル音楽サービスからの収益が拡大したことで、2012年は総額6億4180万ポンド(約9億7180万ドル)となり、昨年から1.7%成長を見せました。


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デジタルサービスからのロイヤリティ収益は2011年から32.2%アップし、3910万ポンド(5920万ドル)から5170万ポンド(約7830万ドル)に大きく増加しました。PRSは収益拡大の要因に、Google Play, Vevo, Rhapsody, Microsoft Xboxらと新たに締結したライセンス契約と、Spotifyなど音楽ストリーミングサービスの強い成長が全体の底上げにつながったとしています。

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これでデジタル音楽サービスは単体でラジオを追い抜き最大のロイヤリティ収入源となりました。ミュージシャンのオンラインからの平均収入は過去5年で27%増加しており、これはインターネットがより多くの収益をアーティストにもたらせることを意味しています。

一方でラジオからのロイヤリティ収入は4700万ドルとなりました。放送関連全般になるとロイヤリティ収入は3.1%増加し1億5300万ポンド(約2億3180マンドル)と全体の約24%をしめました。4700万ドルとなりました。ライブからのロイヤリティ収入は、14.2%低下し1930万ポンド(約2920万ドル)でした。

 

これからもオンラインがアーティストの収益の面では大きな役割を果たすだろうし、業界団体もそこを狙って事業会社との提携や契約を狙ってくる。今度はアーティスト自身がどれだけその波に乗れるかがチャレンジになっていくでしょう。

ソース
PRS For Music, U.K. Collection Society, Reports 1.7% Rise In Royalties In 2012(4/3 Billboard.biz)
Online Revenue Outstrips Radio for U.K. Musicians(4/3 Wall Street Journal)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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