via Vibe
アーティストとブランドの音楽マーケティングが注目されています。
大手携帯メーカーのサムスン・モバイルと、ヒップホップ界のホヴァで起業家のジェイ・Zがパートナーシップを交渉中であることが明らかになりました。
ニューヨーク・ポストによれば、ジェイ・Zとサムスンは契約間近で、その内容は2000万ドル(約19億8000万円)近くに及ぶと報じられています。
このパートナーシップの契約には新しい音楽ストリーミングサービスを使い、モバイルとジェイ・Zの音楽を連携させた販売戦略とマーケティングが含まれているそうです。
アーティストとブランドのパートナーシップは近年企業のマーケティング戦略において注目されている分野です。ブランド・アーティスト・パートナーシップは、従来の広告という枠に制限されず、アーティストや音楽を使ったクリエイティブなデザインやキュレーション、コミュニケーションを展開することで、売上向上やブランドイメージの向上に貢献します。またアーティストにとってもツアーや音楽で企業と連携した大規模なプロモーションを実施することが可能になります。ジェイ・Zの妻のビヨンセは先日ペプシと5000万ドルのパートナーシップ契約を結んでいます。
アーティストとブランドの代表例
- ビヨンセとペプシ
- テイラー・スウィフトとダイエット・コカ・コーラ
- アリシア・キーズとBlackBerry
- グエン・ステファーニとHP
- ジャスティン・ティンバーレイクとバドワイザー
アーティストと企業の関係はますます変化しています。これまでは企業や代理店が請け負ってきた企業のマーケティングにミュージシャンが参加することは、昔なら驚きでしたが、今では国際企業では多く見られます。企業が自社のブランドイメージを作るためにアーティストの才能を求める決定を下すこと自体が、企業が広告でない消費者寄りのコミュニケーションに注目しているということです。日本にも広がって欲しい動きですね。
ブランドのファンに対してとミュージシャンと音楽マーケティングの影響力は、オンライン・オフライン、そしてソーシャルメディアをつなげるテクノロジーが進化すればするほど、拡大して行きます。これからジェイ・Zと組むサムスンはどこまでのクリエイティブとテクノロジーを若者層や音楽好きなターゲットに向けてミックスできるのか、楽しみです。
ソース
Jay-Z close to inking mega-deal with Samsung(6/4 New York Port)