米Yahoo!は、自社の音楽情報サイト「Yahoo! Music」の強化のため、音楽情報解析サービスのスタートアップ「Echo Nest」(エコー・ネスト)と複数年契約を結んだことを発表しました。
Yahoo!は、Echo Nestの「Dynamic Music Data」ソリューションを利用して、サイトの音楽情報を強化しますDynamic Music Dataソリューションは、3000万曲以上の音楽データや数百万のアーティスト情報から最適な情報をリアルタイムでアグリゲートできるツールです。ユーザーは今後、サイト内でアーティストに関するバイオや音楽情報、レビュー、ブログ、画像検索、ソーシャルメディアからの投稿など、必要な情報をリアルタイムで探し出すことが簡単に行えるようになります。
これまでのYahoo! Musicの弱点は、万年アップデートされることのないアーティスト情報と、わずかな数のコンテンツしかない編集機能でした。今後は、位置情報に基づいた音楽レコメンデーションやソーシャル上での話題の可視化など他のサイトには見られない機能が追加され、ユーザーが音楽発見(ミュージックディスカバリー)しやすくするためのアプローチが拡充される予定です。
Echo Nestは、数百億規模の音楽に関する情報を企業やアプリ・サービス開発者に提供している、音楽スタートアップです。Echo Nestは音楽情報をアーティスト・楽曲のID・フィンガープリンティングや、ソーシャル上での傾向など多角的に解析した音楽データをAPI提供することで、より正確なレコメンデーションやパーソナライゼーションを実現できることが最大の特徴で、これまで400以上の音楽アプリが構築されています。まさに、音楽のビッグデータ活用を支援する企業であり、この分野では最前線を走っています。
Echo NestのDynamic Music DataソリューションはBBCやMTVなど大手メディアがこれまで採用してきました。
またEcho Nestは、音楽ストリーミングサービスのスポティファイやRdio、iHeartRadio、VEVOなどにも導入され、パーソナライズド・ラジオ機能のエンジンとして用いられています。
ソース
The Echo Nest turns musical fanaticism into next-gen artist biographies (8/28 Pando Daily)