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世界の音楽ビジネスにまた大きな動きが起こりそう。

音楽業界から高い注目を集める、聴き放題のサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「スポティファイ」(Spotify)は、さらなる成長に向けて新たに資金調達の準備を進めているそうです。

スウェーデンの新聞Dagens Industriによると、スポティファイは、資金調達のオプションで複数のアプローチを検討しているとのことです。その一つは債券発行で、新規株式発行は検討していないと伝えられています。目標の資金調達額は明らかにされていません。

スポティファイの企業価値は約52億ドル(約5207億円、350億スウェーデンクローネ)であると伝えています。昨年11月の段階では、200億スウェーデンクローネで、半年で倍増以上に拡大しています。

今年7月には、スポティファイの2012年の売上高は前年から倍増し5億7100万ドル、純損失は7701万ドルに拡大していることが明らかになりました。

スポティファイはこれまでショーン・パーカーや香港の投資家、李嘉誠(Li Ka-shing)など個人投資家やクレイナー・パーキンス(KPCB)やゴールドマンサックス、Accel Partners、Digital Sky Technologiesから資金調達を受けています。

もしスポティファイが新たに、それも大規模な資金調達を実現できたなら、海外展開も加速しそうですね。今後登場するアップルの「iTunes Radio」など、音楽ビジネスには新しい競合が参入してきています。スポティファイは現在アクティブユーザー数が2400万人に拡大しているとはいえ、世界ではまだ31カ国でしか展開していません。今年になってようやくシンガポールなどアジアにも進出してきましたが、日本を始めまだまだカバーできていない地域が数多く残されています。

スポティファイにとってサービス向上や海外展開は、同社の成長戦略を進める上でますます重要になりますね。今後の動きもフォローしていきたいと思います。

ソース
Music streamer Spotify seeks new financing: report (8/6 Reuters)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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