世界の音楽教育がスゴすぎる！バークリー音楽大学がオンライン向けの音楽学士号取得コースを発表

2013.10.05

世界の音楽教育スゴすぎる！　バークリー音楽大学がオンライン向けの音楽学士号取得コースを発表

世界で最も有名な音楽大学の一つ、バークリー音楽大学は、これまで著名な教授達や業界エキスパートによる音楽ビジネス、音楽制作、演奏のプログラムやコースをオンラインを通じて提供してきました。最近では南ニューハンプシャー大学と提携し、オンラインで音楽ビジネスのMBAが取得できるコースを提供し始めました。そして2014年からまた一つ新たな試みを始めます。

バークリー音楽大学は、同校として初めて音楽学士号取得コースをオンラインで提供することを発表しました。

（え！！　一流音大の授業がオンラインで受けられる？、しかも内容が素晴らしく充実してる）

提供するコースは「Bachelor of Professional Studies」で、専門分野は「音楽ビジネス」と「音楽プロダクション」に2部門になります。コースは120単位構成で、オンライン学習の専用ポータル「Berklee Online」を通じて提供します。全コースはバークリーの教員、または業界のスペシャリストが教えます。

コースは2014年秋から開始予定です。2013年10月7日からアプリケーションの受付が開始されます。

音楽ビジネスのコースでは、
・ライセンス
・マネジメント
・マーケティング
・ツアー
・モバイル
・音楽ストリーミング
・資金調達
・収益源の確立

音楽プロダクションのコースでは、
・ソフトウェア・プログラム
・録音
・エンジニアリング
・ミックス
といったバークリーの音楽制作に関する幅広い知識を提供します。

授業料は年間16,500ドルで、実際にバークリーのコースよりも60%安くなります。バークレーは、競争率が過去10年で300%アップしているほど人気な大学です。そんな中、より手軽な授業料で質の高い音楽教育を世界中の生徒に提供する目的から、今回の取り組みは始まりました。

Berklee Onlineは過去12年に渡ってオンラインで音楽教育を提供してきました。その種類も、単位が取得できる大学コースから、卒業単位に含まれない無料のコースまで、非常に広域に渡ります。Berklee Onlineは、教育団体UPCEA(University Professional Continuing Education Association)が選ぶBest Online College Courseアワードを2002年から8年連続で受賞しました。そしてこれまで3万人以上の学生が144ヶ国から受講してきました。

Berklee Onlineの生徒には、
・ナイン・インチ・ネイルズのメンバーのロビン・フィンク（Robin Finck）、アレッサンドロ・コルティーニ（Alessandro Cortini）
・デイブ・マシューズ・バンドのステファン・レサード
・Karminのエイミー・ハイドマン（Amy Heidemann）
・Sugarlandのアニー・クレメンツ（Annie Clements）

などのアーティストに加えて、大手スタジオ所属のプロデューサー、テクノロジー業界のエグゼクティブなど多彩です。

バークリーのオンライン教育システムは初めて知ったのですが、とっても簡単に使えるみたいです。例えば上のコース（音楽ビジネスの基礎）を受講したいと思ったら、画面上で「Enroll In This Course」をクリックするだけで、後は個人情報のサイトに進むのでそこで決済を終えれば手続き終了と、2-3クリックで済んでしまいました（実際に受講はしていませんよ）。

またコースの種類も豊富に取り揃えられています。例えば音楽ビジネスであれば、「音楽ビジネス」の他にも「音楽権利管理」「アーティスト・マネジメント」、「音楽マーケティング」、「D2Fオンライン音楽マーケティング」と、生徒のフォーカスによって細かく分けられたコースを受講し修了証書が与えられます。

アメリカでは大人がオンラン学習やコミュニティ大学に通い講義を受けて好きな科目を勉強することが珍しくありません。特に忙しい人にとっては大学に通って受ける授業が自宅でも受けられたら便利ですよね。ビデオレッスンでしたり、課題のレポート提出でしたり、オンライン特有のアクセシビリティを活かした教育機関に支えられて、音楽好きや業界関係者はもっと実力をつけていくんでしょうね。世界でもトップクラスのバークリー音楽大学がオンラインで受けられる仕組みは素晴らしいと思いました。もちろん日本からでも受講できます。一流の音大のプログラムを受けようと思う人もこの機会にオンライン留学をしてみてはどうですか？