世界的に人気のラップ歌詞サイト「Rap Genius」を含む50の歌詞サイトが、全米音楽出版社協会(National Music Publishers Association, NMPA)から、コンテンツの削除要請を受けました。
NMPAは、歌詞サイトが歌詞を掲載するには著作権をクリアにする必要があり、もし版権を取得できない場合には歌詞をサイトから削除する必要があると要求しています。
NMPAのCEO、デヴィッド・イスラエライトは今回の削除要請には、合法に歌詞を公開しているサイトや個人のブログおよびファンサイトは含まれないとのことで、NMPAは「あからさまに不法な行為を行っている50のサイト」をターゲットにしているとのことです。
NMPAのリストはジョージア大学研究員デヴィッド・ロワリー氏の調査より作られ、Rap Geniusがリスト中最も違法であるとしてリストトップに挙がっています (スコア方式はラワリー独自の方式を採用)。
もしこれらのサイトがNMPAからのリクエストに応じなければ、著作権侵害の疑いで起訴される可能性も出てきました。NMPAは先日違法に歌詞を公開していたサイト「LiveUniverse」との660万ドルの賠償金支払いを求めた裁判で勝訴しています。
Rap Geniusの共同創業者Ilan Zechoryは、
Rap Geniusにはあらゆるライターが参加でき、Rap Geniusナレッジ・プロジェクトがどれほど役に立っているかについて、NMPAと対話することが待ち遠しい
とコメントしています。
Rap Geniusはラップなど音楽の歌詞や詩、スピーチなどに、ユーザーが独自の解釈(アノテーション)を投稿し編集できるクラウドソース型ウィキサイトです。
2009年に創業したニューヨークのスタートアップは、昨年はシリコンバレーのベンチャーキャピタルから1500万ドル以上の資金調達に成功しました。
ソース
Rap Genius & 49 Other Sites Sent Take Down Notices By NMPA(11/11 AllHipHop)