ドイツは、毎週発表する公式音楽チャートにおいて音楽ストリーミングサービスの再生回数データを集計対象に加えます。
ドイツの音楽産業連邦協会(BVMI)が発表しました。
リサーチ会社Media Control GfKが毎週発表するシングルチャート「Top 100」では、今後は有料の音楽ストリーミングサービスで再生された楽曲データを加えて計測されます。
同時に、BVMIは音楽ストリーミングだけのチャートも新たに始めることを発表しました。こちらのチャートでは、有料の音楽ストリーミングと、無料の広告付き音楽サービスからの再生回数データを集計します。
BVMIのマネージングディレクターFlorian Drucke博士は
アーティストの成功を測定する1つの重要なベンチマークとして、公式ドイツチャートは精度を追求していきます。今回の変更では、音楽ストリーミングサービスで31秒以上再生された楽曲をカウントしていきます。音楽ストリーミングではトラックごとの再生が主要な聴き方であることから、当初はシングル・チャートだけに再生データを反映します
アメリカの音楽チャートのビルボードは2012年から音楽ストリーミングサービスでの再生データをチャートに反映し始めました。ビルボードでは同時期に、デジタル・ダウンロード売上もチャートに反映するようになったことから、フィジカル・デジタル・ストリーミングのデータが集積された音楽チャートへと移り変わりました。
ビルボードでは、アルバム・チャートとシングル・チャートでこの計測方法を採用しています。
イギリスでも2012年5月から音楽ストリーミングサービスの再生回数データを連動したチャートを開始しました。このチャート「Top 100」では、広告付きの無料音楽ストリーミングと、サブスクリプション型音楽ストリーミングの両方からのデータを統合しています。
ヨーロッパの巨大音楽マーケットのドイツも、これらの音楽市場に足並みを揃えるように音楽ストリーミングのデータ集計を開始したことは、世界の音楽市場で音楽ストリーミングがいよいよ無視できない存在にまで拡大していると言えるでしょう。
ソース
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