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アマゾンは、オンデマンド型の音楽ストリーミングサービスをAmazonプライム会員向けに提供するためにレコード会社と交渉していることが噂になっています。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた新たな情報によれば、アマゾンのMP3の購入を促進するため、この新音楽サービスには再生時間に制限が設定される可能性があるとレポートしています。制限は再生時間なのか再生回数なのかスキップ回数なのか、具体的な内容は分かっていません。

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噂されるアマゾンの音楽サービスはプライム会員向けに無料で提供されると言われています。

この新たな音楽サービスが実現すれば、Spotifyなどフル視聴できるサブスクリプション型音楽ストリーミングサービスとも、広告モデルの無料音楽ストリーミングのPandoraとも異なるサービスになります。

噂によればアマゾンはレコード会社が分配できる総額2000万ドル〜3000万ドルの資金を用意し、制限付きでプライム会員向けに音楽を提供してもらうように交渉を進めています。

これまでの情報によれば、アマゾンはレコード会社や音楽出版社との交渉を進めているものの、金額の面で合意に至ってはいないことが伝えられています。またアマゾンは音楽出版社にはロイヤリティ料20.65%のレートで交渉を進めているとも言われています。これは一般的な音楽サービスが支払うレートで、アメリカ最大のネットラジオPandoraはこのレートをはるかに下回る7%を音楽出版社に支払っています。

音楽業界にとって誰もが知っているサービスのアマゾンが音楽サービスを開始すること、そして音楽購入を促進する購入ボタン付きのサービスを始めることは、業界の売上をダウンロード販売と音楽ストリーミングから増やすことができ、前向きに検討する価値はあるのではないのでしょうか。

ソース
Amazon Working on Music-Streaming Service(3/11 Wall Street Journal)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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