定額制の音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、自社が運営しているSpotify音楽アプリ・プラットフォームでの新規音楽アプリの受付を終了すると宣言しました。
Spotifyはサイトで、音楽アプリ戦略を発表後、パートナーのプレゼンス拡大、開発者のSpotifyのアプリ利用に対するニーズが拡大したこと、そしてモバイルの領域の重要性が増大していることから、戦略を転換し、今週から新規のSpotify音楽アプリの申請は受け付けないと発表しました。
現在すでに公開済みのSpotify音楽アプリについては、今後も変更はありません。これからもSpotifyデスクトップアプリ上で表示され、利用可能になります。
Spotifyはまた今後数ヶ月の内にパートナー向けの新機能を追加し、Web APIを拡充、さらにモバイル向けSDKの提供を開始します。
2月に日本で初めてITと音楽のハッカソン「Music Hack Day」が開催された際にも、Spotifyはスポンサー企業として音楽APIを提供しました。そして参加した150人ほどの日本人デベロッパーが作った音楽ハックの約3割がSpotify APIを使ったハックになるという結果で、デベロッパーの間でも注目されていました。中にはSpotify音楽アプリを作っていたチームもありましたので、今回の決定は残念な結果になりました。しかし、今後はモバイルでの開発も充実していきそうな流れですので、世界や日本でこれまで存在しなかった音楽の楽しみ方が生まれると思います。
関連記事
・日本初の音楽ハッカソン「Music Hack Day Tokyo 2014」大盛況で終了! 世界的音楽企業のハッカー・エヴァンジェリスト達が日本人開発者を賞賛! #MusicHackDay
ソース
Closure of Spotify Apps Submissions(3/24 Spotify)
Spotify Apps Slated to Roll Out Next Week(2011/12/2 Evolver.fm)