米BillboardとTwitter社は、リアルタイムで人気の音楽が分かるインタラクティブなチャート「Billboard Twitter Real-Time Charts」を本日から開始しました。
このチャートはアメリカでTwiter上でシェアされている楽曲をランキング分けして表示します。
http://realtime.billboard.com/
新しいリアルタイム・チャートは以下の2つのチャートで形成されます。
「Trending 140」チャートは、米国内のTwitterでシェアされている最も人気の楽曲を示したランキングです。このチャートでは楽曲を過去1時間でシェアされた回数と、過去24時間の間での1時間あたりの平均シェア回数を比較してランキングにしています。
「Emerging Artists」チャートは、過去24時間にシェアされた新人アーティストの楽曲をシェアの回数で示すランキングです。
チャートの楽曲はSpotifyと連携して、気になる曲を視聴できます。また当然ながらチャートをTwitterやFacebookで共有することが可能です。
計測方程式
Billboardのサイトによれば、このリアルタイム・チャートは以下の言及や投稿をトラックしながら楽曲情報を集計しランキングを生成しています。
・SpotifyやiTunes、Vevoなどプラットフォームから共有されたリンク
・「#nowplaying」や「#np」などハッシュタグやその他の共有用表記
・「music」「song」「track」「listen」など楽曲や再生に関連した用語
例えば下のようなツイートはアリアナ・グランデの「Problem」についての言及に加えてストリーミングサイトのリンクが挿入されているため、チャートにリアルタイムで反映される可能性は高まります。
下のツイートはアーティスト名、トラック名、ハッシュタグは投稿していますが、ストリーミングサイトのリンクは挿入していません。チャートに反映される可能性は少し下がります。
下のツイートはアーティストと楽曲についての会話を投稿していますが、Twitterアカウント、ハッシュタグ、ストリーミングサイトのリンクは挿入されていません。したがってチャートに反映される可能性はまた少し下がります。
このチャートは、リスナーがTwitter上でどのように音楽とインタラクションを交わし、その影響力の波及を把握できる唯一のチャートです。現在Twitterで最もフォロワーの多いアカウントTop10の7つがミュージシャンのアカウントでもあり、音楽についてのコミュニケーションが盛んに行われるプラットフォームであることから、Twitterと音楽は情報を把握する上でも非常に関連性の強い組み合わせです。
これまで米Billboardは、ソーシャルメディアで口コミされている音楽を可視化した「Social 50」チャートや、音楽ストリーミングで再生された楽曲を把握できる「Streaming Songs」チャートを開発し、運営してきました。リスナーの音楽視聴行動に合わせたテクノロジーをベースにしたチャートを開発することで、Billboardは常にリスナーや音楽業界に向けて、人がどんな音楽を聴いているのかについての最新情報を提供し、新しい音楽情報を知るチャネルとして実現してきました。Twitterとの連携もまた、ツールやサービスと共に変化するリスナーの音楽視聴を反映し、最新情報を可視化させる取り組みの一部として、音楽業界のデジタルへの適応をランキングの領域から促しています。
このチャートは見ているだけでいろいろな音楽が聴かれていることが一目で分かって面白い。これまでのチャートは売上や再生回数を時間をかけて(1週間)蓄積したデータを表示するだけでしたが、このチャートは全く新しい考え方です。日本でも実現できないかな。
ソース
Billboard Twitter Real-Time Charts Go Live(5/27 Billboard.biz)