このグラフ、恐ろしいです。
フォーチュンが公開したモルガン・スタンレーのレポートによれば、アップルはiTunesストアの売上がApp Storeに比べ近年著しく低下していることが明らかになりました。
レポートによれば、2013年にiTunesストアが保有する8億アカウント分のユーザーがiTunesストアに費やす金額は平均3.29ドルで、前年比で24%ダウンと大きく減少しています。
モルガン・スタンレーのKaty Hubertyは、「これは、アップルの新興市場におけるマネタイズ能力への懸念をもたらす」とコメントしています。
Hubertyは、年末までにApp Storeの売上が初めてiTunesストアを上回り、iTunesの不振を補完するほどに成長するだろうと予想しています。そして彼女はアップルにとっての新しいビジネスチャンスとして3つの可能性を提示します。
1)音楽ストリーミングサービス
2)モバイル決済
3)iWatch
さらにAsymcoのHorace DedieはアップルのSVPエディー・キューに当てたオープン・クエスチョンで4つめの収益の可能性として「Android版iTunes」をリリースすることが新たなビジネスチャンスであると提案しています。
このレポートはアップルがBeatsを買収する直前に公開されました。Beats Musicとヘッドフォンブランドを手に入れて新たな音楽戦略へシフトを目指すアップルにとって、今まさにこのレポートが示すiTunes不況をどう克服するするかの、瀬戸際に迫られているといえるかもしれません。
音楽ストリーミングサービスが存在感を高め始めた音楽業界で、アップルは今後どのようにiTunesストアを有効活用して生き残っていくのでしょうか。iTunesの今後に注目です。
ソース
Apple’s 800M accounts spent $3.29 each last quarter, down 24% (5/28 Fortune)