6月20-22日の3日間ラスベガスで世界最大のEDMフェスティバル「Electric Daisy Carnival」が開催されました。
発売されたチケットは40万枚以上を超えもちろんソールドアウト、これは過去最大級の動員規模となり、初日だけで134,000人以上を動員したと、イベント運営会社Incomniacは発表しています。
EDCでは10個のステージが用意され、アヴィーチーやAfrojack、Tiesto,カルヴィン・ハリスなど世界のトップクラスのエレクトロニック・ミュージックアーティストやDJ達200組以上がプレイしています。
EDCはまた毎年ラスベガスの経済に大きく貢献しているイベントです。
今年のEDCでは、オーディエンスが3日間ラスベガスで消費した総額は、1億5800万ドル(約160億円)と巨額の収益がラスベガスの街全体にもたらされました。税金による収益は2020万ドル(約、EDCによって生まれた単位労働当たり収益は、1億3190万ドル(約134億円)に上りました。昨年のEDCオーディエンスによる出費総額は1億3690万ドルでしたので、今年もビジネス的に大きな成功を収めたといえます。
日本ではUltra Japanが今年開催されますが、EDMやエレクトロニック・ミュージックに特化した野外フェスはまだまだ少なく一般的ではありません。Electric Daisy Carnivalの規模を数字で示すと、このようになります。
● 過去3年間の動員数(2011-2013):845,000チケット
● 2014年の動員数: 400,000チケット
● 過去3年間ラスベガスへの経済効果: 6億2100万ドル
● 2014年EDCには世界40カ国、全米50州から参加者がやってきた
● 金曜日から日曜日までのイベント開催時間:31.5時間
● 2014年EDCでプレイするDJの数:182組以上+15人のディスカバリープロジェクト優勝者
● EDC最大のステージ:Kinetic Fieldでキャパシティは8万人
アメリカや海外の野外巨大フェスティバルでは、イベント後にその都市や地域にもたらした経済効果を発表する場合が見受けられます。イベントを開催することで雇用を作り開催地に収益をもたらすことは、地元との密接な関係を構築すると共に、経済的に健全なフェスをPRする意味合いでも重要です。単に人気アーティストを呼んで一時的に盛り上がるイベントではなく、継続して成長するファンの音楽体験を地元と協力しながら作り上げることが、毎年参加したくなるフェスのブランドにもつながる成功の秘訣に違いありません。
ソース
Electric Daisy’s Value to Vegas In One Graphic 6/30 Billboard