毎年ベルギーで開催されるエレクトロニック・ミュージックの巨大野外フェスティバル「Tomorrowland」は、今年で10周年を迎え、デヴィッド・ゲッタ、アーミン・ヴァン・ビューレン、Tiesto、Diploなど超大物DJの音楽を楽しむために3日間イベントは常にソールドアウトになるほど世界から音楽ファンが集まります。
オランダのEDMイヴェント運営会社ID&Tが企画運営するTomorrowlandは、今年から2週末に渡って開催され(7/18-20, 7/25-27)、36万枚以上のチケットがわずか1時間で完売してし、最終的なチケット販売枚数は40万枚を超えました。
世界最大のチケット販売サイトviagogoと経済誌フォーブスのデータによれば、Tomorrowlandの1週末が終了した時点で、2週末のチケットへのデマンドが371%上昇し、数多くのファンがチケットを求めてサイトを訪れるようになったといいます。
The true kings of Tomorrowland , bringing the Madness to the world… @dimitrivegas, @likemike pic.twitter.com/HtiYENhnPb
— Tomorrowland (@tomorrowland) July 26, 2014
1週末目に登場したDimitri Vegas & Like Mikeのステージ
viagogoのスポークスパーソンは、
Tomorrowlandの第1週末で披露された素晴らしいパフォーマンスが、フェス好きな音楽ファンの2週末目に行きたいという意欲を駆り立てたと言えます。1週末が終了して72時間の間に、チケットのデマンドは急増しました。また拡大するトレンドとして、今年は国際的な音楽フェスティバルのチケットへのデマンドが全体的に上昇しています。多くの人が音楽フェスティバルの時期に合わせて休暇をとる傾向が見られます。魅力的なラインアップの組み合わせも、音楽ファンをフェスへ駆り立てる要因になっています。
とコメントしています。
Tomorrowlandは間違いなく最も入手困難な音楽フェスのチケットですが、その他の音楽フェスのチケットへのデマンドも急上昇しています。米国で開催されるコーチェラ・フェスティバルや、大型EDMフェスのElectric Daisy CarnivalやUltra Festivalなども人気が高く、毎年チケット購入は数時間内でソールドアウトになるフェスも少なくありません。
こちらはviagogoとフォーブスがまとめた、チケット入手が困難な世界の音楽フェスティバルTop 10です。
01) Tomorrowland (ベルギー)
02) Stereosonic (オーストラリア)
03) Coachella (米国)
04) Electric Daisy Carnival (米国)
05) Isle of Wight Festival (英国)
06) Benicassim (スペイン)
07) Pinkpop 2014 (オランダ)
08) V Festival (英国)
09) Ultra Music Festival 2014 (米国)
10) Wireless (英国)
世界的に比較的新しいジャンルのEDMのフェスがランクインするなど、これまではクラブ止まりだったエレクトロニック・ミュージックが音楽カルチャーとして一般層にも根付いていている感じがします。CDを売るだけが音楽ビジネスでは無くなった世界的な傾向において、フェスを含むライブミュージックとのつながりは今後も注目が高まる領域と言っても間違いではないでしょう。
Tomorrowland第1週末目の様子は、TomorrowlandのYouTubeチャンネルでご覧いただけます。
ソース
Demand Up 317% For Tomorrowland Tickets Following The Opening Weekend Festivities (7/21 Forbes)