ライブ・コンサートのビジネスもテクノロジーが浸透してきました。
世界最大のコンサートプロモーターでチケット販売会社のライブ・ネイション・エンターテインメントが2014年度第2四半期の業績を発表しました。
Q2の売上高は前年同期比1%減少し16億7000万ドルになりました。コンサート事業の売上高は前年同月比2%ダウンし11億8000万ドルでした。ライブ・ネイションはアナリストに対して、通常Q2に行うアリーナ規模のコンサートが今年はQ1に行われたためと説明しています。アリーナ動員数は前年同月比14%ダウンしましたが、2014年度上半期の動員数は6%アップしました。
チケット販売ビジネスは、売上高が10%アップし3億7100万ドル、販売したチケット枚数も1.7%アップしました。2014年度上半期のチケット販売は4200万枚以上で、約3%アップしています。モバイルでのチケット販売は40%アップ、今年購入されたチケットの17%はモバイルデバイスから購入されています。
スポンサーシップ・広告ビジネスは、フラットで売上高は7090万ドルでした。上半期の売上高は前年比4%成長しています。オンライン広告からの売上は23%増加しました。今年に入りライブ・ネイションはバドワイザー、ハーツ、シティ・グループとのスポンサーシップを強化しています。
ライブ・ネイションのアーティスト・マネジメント事業「Artist Nation」は前年同期比21%減少し7920万ドルでした。
チケットの再販市場に可能性
ライブ・ネイションはチケットの再販市場に大きな可能性を感じています。2013年より本格的に自社が運営するチケット再販プラットフォームとダフ屋行為を防止するテクノロジーに投資しはじめました。その結果、今年1年で世界のチケット二次販売からの売上高は90%成長すると予想され、その売上高は10億ドル以上に上ると期待が高まります。
チケットの再販はライブ・ネイションのチケットビジネスをさらに成長させると、経営陣は可能性を感じています。ライブ・ネイションによれば、再販市場での取引は600%以上成長しており、このことが今後のチケット転売の市場価値をさらに拡大させる大きな要因であるとしています。
ソース
Live Nation Revenue Down 1 Percent in Second Quarter (7/31 Billboard)