定額制音楽ストリーミングサービスSpotify(スポティファイ)は、ストリーミング再生による収益分配以外の面でもアーティスト活動をサポートしていきます。Spotifyはアーティスト向けD2FプラットフォームBandPageとの提携を発表、アーティストがSpotify内のプロフィールでのグッズ販売に加えて、ファンとつながるための「体験」の提供ができる連携を強化します。
この連携によって、アーティストやマネージャー、レーベルは、アーティストのT-シャツやキャップ、ポスターなどスタンダードなグッズ販売から、シークレットなイベントへのチケットやファンミーティングのチケット、さらには楽曲でのコラボレーションやギターレッスンまで、ファンに直接ユニークな音楽体験を提供することが可能になります。
関心のあるアーティストやレーベルの方はSpotifyのBandPageページにアクセスして設定を行なって下さい。
http://spotify.bandpage.com
Spotifyは昨年TopSpinと連携し、プロフィールページから直接グッズができる連携機能を提供し始めました。TopSpinとの連携後、数千組のアーティストが自分のSpotifyプロフィール内からグッズ販売を開始しました。今回のBandPageとの提携は、アーティスト支援をさらにもう一歩強化し、アーティストとファンが直接つながる機会をグッズ販売や体験の提供によって創出します。
BandPageはこれまでFacebook上にグッズやチケット販売のページを開設できるプラットフォームとして開始し、その後RdioやSoundCloudも埋め込めるように連携して来ました。
Spotifyのアーティスト・サービス担当ディレクターのマーク・ウィリアムソン (Mark Williamson)は
Spotifyにとって、このパートナーシップはアーティストにSpotify上のファンやフォロワーとつながるためのこれまでにない機会を提供することが、ただ一つの目標です。BandPageのアーティストからコミッションや取り分は受け取りません。
Spotifyは聴き放題の音楽配信と思われがちですが、同時に新しい音楽を見つけるミュージックディスカバリーや、音楽ファンや友人が音楽で繋がるソーシャルネットワーキングやコマースの役割も果たしています。現代の音楽サービスの中で、Spotifyを「音楽配信」だけの文脈で捉えることは、サービスの全体像を見失い本当の価値が分からなくなると言えそうです。
日本にSpotifyが上陸する時は、果たしてどんな姿になっているのか、大変興味深いです。
ソース
Spotify Teams Up With BandPage To Jump Deeper Into Artist Merchandising (8/13 TechCrunch)
Artists Can Sell T-Shirts, Experiences, and More on Spotify (8/13 Spotify Blog)