Twitterの共同創業者エヴァン・ウィリアズとビズ・ストーンが立ち上げた新しいブログ・プラットフォーム「Medium」(ミディアム)が、音楽メディアをを立ち上げる準備を始めています。Re/Codeが最新情報をレポートしています。
Mediumによる音楽に特化したデジタル・マガジンは、9月にローンチ予定で、編集長にはヒップホップ・コミュニティでは有名な音楽カルチャー誌The Sourceの共同創業者ジョナサン・シェクター (Jonathan Shecter)を迎え入れています。シェクターによれば、新しい音楽メディアには、ローリングストーンなどで書いてきた著名な音楽評論家のロバート・クリストガウ (Robert Christgau)が参画するなど、幅広くライターと協力体制を構築していく予定です。
Mediumに参画する以前シェクターは10年以上をラスベガスで過ごし、人気スポットであるウィン・ラスベガス・リゾートが運営する高級クラブのプログラム担当ディレクターを勤め、この数年間で爆発的に伸びたEDMシーンを目の当たりにしてきました。
Mediumは誰もが記事を作成し公開できるブログプラットフォームですが、従来のブログツールとは異なり、ウェブマガジンのようにデザインに優れ、プロジャーナリストから一般ユーザーまでが使えるブログサービスです。
ブログプラットフォームMediumの動向については、オンライン・メディアの事情に詳しいブロガー佐藤慶一さんのブログ「メディアの輪郭」をご参考ください。
長文メディア「Matter」のリニューアルと、ブログプラットフォーム「Medium」の大きな動き (6/30 メディアの輪郭)
ブログプラットフォーム「Medium」、編集を入れてジャンル特化の動き(5/30 メディアの輪郭)
またMediumはNewsweekやWiredなどで執筆し、「iPodは何を変えたのか」の著書でもあるベテランテックライター、 スティーブン・レヴィ(Steven Levy)を迎え入れ、テクノロジーの領域での良質なコンテンツ制作にもチカラを入れていく方針を打ち出しています。
音楽メディアといえば、ローリングストーンやSPINといった音楽雑誌のウェブがあり、PitchforkやConsequences of Soundのようなブログ型音楽メディアも存在し、それぞれ独自の特色を打ち出しています。Mediumではこれまで「良質なコンテンツ」を特色として打ち出してきています。デザイン性と情報発信に優れたブログプラットフォームという環境で、ライターによる良質なコンテンツがどう融合して音楽コミュニティに影響を与えてくれるのか、今後が楽しみなメディアです。
ソース
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