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 ドイツでかつて最大のユーザーを抱えていた定額制音楽ストリーミングサービス「Simfy」が、音楽市場から撤退することをサイトで明らかにしました。

Simfyはメジャーレーベルとのライセンス契約で再契約で合意することができず、サービスの規模を大幅に縮小します。

今年2月にはすでにワーナーミュージック・グループとライセンスで契約できなかったため、Simfyからワーナーの楽曲は削除されていました。

そして4月末の時点でユニバーサルミュージックまたはソニーミュージックのいずれかと再契約ができなかったことから、撤退を決断した模様です。

  

Simfyはサイト上で、パートナーでもあるフランスの定額制音楽ストリーミングサービス「Deezer」をトライするよう、リンクで誘導をかけています。

2010年に始まったSimfyは、フリートライアルと5ユーロ/10ユーロの有料オプションを提供して、2500万曲以上の音楽聴き放題をドイツ、オーストリア、スイス、南アフリカで展開してきました。

ドイツには2011年にDeezer、2012年にSpotifyが進出、国際的な音楽サービスが自国サービスの人気を奪う結果となってしまいました。しかし、ドイツの音楽市場では、デジタル音楽サービスの成長が大きく飛躍して、2014年にストリーミングサービスからの収益は前年比79%アップする勢いを見せています。

ソース
German Streaming Service Simfy Down to ‘Limited Number of Songs,’ Directs Users to Deezer (Billboard)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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