電通グループ子会社でデジタル・マーケティング事業を行う電通デジタルが、スウェーデンの定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify}(スポティファイ)へ投資を行ったことを発表しました。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、Spotifyは複数の投資家から5億2600万ドルの新規資金を調達したと数日前に伝えられています。6月9日にクローズした最新のラウンドで、Spotifyの企業評価額は85億3000万ドルだったと言われています。
資金調達ラウンドに参加した企業は世界中から集まっており、北欧の通信事業社TeliaSoneraは1.4%のシェアに相当する1億1500万ドルを投資したことを明らかにしています。その他にはイギリスのBaillie Gifford、Lnadsdowne Partners、カナダのヘッジファンドSenvest Capital、Discovery Capital Management、米国のHalcyon Asset Management、GSV Capical、D. E. Shaw & Co.、Technology Crossover Ventures、Northzone、ゴールドマン・サックス、アブダビ政府のソブリンウエルスファンドなどが参加したとレポートされています。これでSpotifyが創業以来調達した資金総額は約11億ドルに達しました。
電通デジタルは同社が運営するファンド「電通デジタル・ファンド」を通じてSpotifyへの投資を行いました。その結果、電通デジタルは第三者割当増資の引受けによってSpotifyの株式を取得します。出資額は明らかにされていません。SpotifyにはこれまでVCやレコード会社、コカコーラなどが投資を行ってきましたが、広告会社から投資を受けるのは世界でも初めてとなります。
Spotifyと電通グループはすでに世界40カ国以上においてビジネスを実施してきた実績がすでにあり、Spotifyのマーケティング活動の支援を行ってきました。
ソース
電通デジタル
Spotify Raises $526 Million Amid Battle With Apple(6/10 WSJ)