世界から注目を集めているノルウェー出身の若手DJでプロデューサーのKygoとApple Musicは、定額制音楽サービスのプロモーションでパートナーシップを発表しました。

Kygoは、自分のキャリアが「音楽ストリーミングによって作られた」と説明する23歳のエレクトロニックミュージック・プロデューサー。SoundCloud、YouTube、Spotifyなどのサービスで作品を発表し、ファンを拡大してきた「ストリーミング世代」のアーティストです。

デビューシングル「Firestone」はSpotifyで2億回以上ストリーミング再生された他、昨年の大型EDMフェスティバル「Tomorrowworld」を健康上の都合で辞退したアヴィーチー (Avicii)の代役を務めるなど、音楽ファンや音楽業界から次世代のスターとして期待されています。

Billboardのレポートによれば、Apple Musicは、屋外でのプロモーション・キャンペーンや、動画コンテンツ、トラックのリリースなど、サービスの顔にKygoを起用。すでにApple Musicサイト上にはピアノを弾くKygoのビジュアルが登場しています。

KygoはApple Musicローンチを記念して、同じノルウェー出身のバンドA-Haの「Take On Me」のリミックスを制作、トラックは後日Apple Musicで配信予定です。

アップルのApple Musicコンテンツ担当ラリー・ジャクソン (Larry Jackson)は、

彼は素晴らしいDJでプロデューサーである以上に、感動的なミュージシャンです。大勢の人達がこの事実を見つけ始めています

と答えています。

SoundCloudに投稿したリミックスが人気を集めたKygoは、この数年でコーチェラや、Ultra Music Festival 2015のライブ・ヘッドライナーの一人として参加し始めるほど、短期間でその人気が世界的に増幅しています。この人気の波及度合いも音楽ストリーミングの可能性の一つと言えるでしょう。Goodbye, Bono。

ソース
Kygo and Apple Music Team Up For New Streaming Service’s Launch (6/30 Billboard Biz)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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