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Facebookがメジャーレーベルと音楽ビジネスの可能性について協議していたことがニュースになりましたが、Facebookは音楽ストリーミングサービスを立ち上げる計画をしていると、音楽メディアMusic Allyが答えています。

Facebookとレーベルとの対話では、広告モデルの音楽動画配信をFacebook上でトライアルベースから始める可能性が高まっていると言われていました。Music Allyは複数の情報ソースからの情報として、Facebookは動画配信からのマネタイゼーションを音楽ストリーミングサービス参入の足掛かりとして重要視していると、戦略を説明しています。まずFacebookは動画配信するコンテンツの権利保有者には、動画視聴のロイヤリティを分配する計画で(詳細には触れず)、それと平行してYouTubeのContent IDと同様のコンテンツ識別システムを導入し、権利保有者がユーザーがアップロードした動画を削除または削除依頼できる仕組みを作り、広告収入を最大化する計画だそうです。

Facebookの交渉はかなり進んだ段階にあり動画配信は数カ月以内に開始する予定だと、Music Allyは伝えています。

Facebookはローンチ時に支払う再生1回当たりのレートを、YouTubeが権利者に支払っているレートにマッチさせる予定があるそうです。権利者は、もしFacebookがターゲティング機能で広告主に高額の広告料金で出稿させたり、Facebookが動画の独占配信などを行うなどできれば、レートも将来上がることになると期待が高まっています。

Facebookの計画では、動画配信を基盤にして音楽ストリーミングサービスへ参入したい考えとのこと。具体的な開始時期やビジネスモデルの詳細、ロイヤリティ分配のシステムなどは決定していない模様です。音楽サービスへの参入はすでにFacebookのロードマップ上にはあるそうですが、Facebookと権利者は動画配信からのマネタイズを成功させることが優先だと考えていると、Music Allyは伝えています。

Facebookはこれまで10億ドルでInstagram、20億ドルでOculus Rift、190億ドルでWhatsAppと、大型の買収を実現してきました。音楽サービスを独自に開発する手段もあるかもしれませんが、もしかしたら音楽サービスを買収する可能性も無いとは言えないでしょう。

ソース
Facebook in early talks to launch audio music-streaming service(Musically)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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