イギリス人アーティスト、エド・シーランがまた定額制音楽配信「Spotify」の記録を塗り替えました。
シーランが2014年にリリースしたアルバム「X」からのシングル「Thinking Out Loud」が、Spotify史上初めてストリーミング再生5億回を突破したのです。
Spotifyによればエド・シーランの月間リスナー数は1900万人、彼の楽曲の再生回数は29億回、3800万個のプレイリストに追加されてシェアされているとのことです。
エド・シーランは2014年Spotifyで最もストリーミング再生されたアーティストで、「X」も2014年に最もSpotifyで聴かれたアルバムとして4億3000万回再生されるほどで、まさしくストリーミング時代を代表するトップアーティストと言っても過言ではないでしょう。
エド・シーランは再生回数5億回への到達についてこのように述べています。
「Thinking Out Loud」がSpotifyで5億回ストリーミング再生されたと聞いてとても嬉しい。この快挙を達成した初めてのアーティストになれたことに興奮している。この曲をウェディングやデートする時のサウンドトラック、そしてNetflixでChillする時に使ってくれた全ての人に感謝します。
Spotifyはエド・シーランの「Thinking Out Loud」5億ストリーミング再生を記念して、世界各地のファンを可視化できるインタラクティブ・マップ「The Sheerio Index」を公開しました。Spotifyのデータによれば、デンマーク、ノルウェー、シンガポール、スウェーデン、英国のSpotifyユーザーが最も頻繁にエド・シーランを聴いているデータが表れています。関心ある方は下の地図をご覧ください。
フリーと有料で音楽をスマホやPCで楽しめるSpotifyは、現在世界でアクティブユーザー7500万人、有料会員数2500万人以上を獲得する、世界最大の定額制音楽ストリーミングサービスです。世界的にCDやダウンロードの人気が低迷する中、Spotifyなど音楽ストリーミングサービスに対する期待は業界の中で大きくなる流れが来ています。同じ理由からアップルやApple Music、グーグルはGoogle Play Musicに力を入れるなど、新しい音楽ビジネスからの収益モデルを作ろうとしているところです。
アーティストの中でもSpotifyやApple Musicを上手く活用して、楽曲のプロモーションや、アルバムの先行配信、ライブにつなげるブランディングに結びつけファンを獲得する人も出始めています。今後もエド・シーランとSpotifyのような記録はユーザー増加と共に右肩上がりになると考えられるため、音楽ストリーミングサービスの価値もさらに高まるでしょう。アーティスト、さらにはレーベルやマネジメントが音楽ストリーミングとどう共存し成長を拡大できるか、今後の動向に期待が高まります。
ソース
Ed Sheeran’s ‘Thinking Out Loud’ Becomes First Song to Hit 500 Million Spotify Streams(Billboard)
Ed Sheeran hits 500M streams(Spotify)