SoundCloudが、いよいよ有料サービスを始めます。
本日、SoundCloudは同社初の定額サービス「SoundCloud Go」を発表しました。SoundCloud Goは、オフライン視聴、広告無しの視聴、そして制限無しで拡張された有料会員のみが視聴できる楽曲カタログを、月額9.99ドルで体験できます。SoundCloudは米国からこの新サービスを本日からローンチし、30日の無料トライアルを提供していきます。iOSユーザーはアプリ内課金を利用すると月額12.99ドルとなり価格が上がります。
新サービスでは、有料会員は聴ける楽曲の種類がフリーユーザーよりも拡大して、新人アーティストやインディーズ、無名アーティストから、著名アーティストのヒット曲までが聴けるようになることが、最も大きな違いです。アクセスできる楽曲数は、なんと1億2500万曲! これは現在定額制音楽サービスが一般的に提供する楽曲数(約3000万曲)を大きく凌駕します。
これはSoundCloudとメジャーレーベル3社(ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ワーナーミュージック)、さらにインディーズ・レーベルの権利保護業界団体Merlinがライセンス契約で合意したことが大きく影響しており、この契約によってSoundCloudが配信できる楽曲数が飛躍的に拡大したことにつながります。
SoundCloudを今後もフリーで使うユーザーは、広告が表示されるだけでなく、再生できる新しい楽曲も有料会員に比べて減ります。もし有料会員のみの新曲に出会った時、フリーユーザーは30秒のみのプレビュー再生となります。
SoundCloudはフリーの音楽サービスとして、これまでDJやEDMアーティスト、インディーズからメジャーレーベルまでのレコード会社、さらには大学やラジオ局、ポッドキャスターなどまで、広く支持されてきました。
SoundCloudがフリーのサービスを基本とすることには変わりありませんが、有料プランのSoundCloud Goによって、有料会員のみが視聴可能な楽曲やアルバムの配信、そして有料化員のモバイル視聴をさらに便利にしていくことを狙っていきます。
SoundCloud Goでは、Likeした楽曲や、自ら作成したプレイリストをオフライン視聴することが可能になります。
またこれまでフリーでの視聴時に挿入された広告がSoundCloud Goではなくなり、全ての曲を邪魔されることなく視聴することができるようになります。
「オーディオのYouTube」と呼ばれてきたSoundCloudは、グローバルで月間ユーザー数1億7500万人を集める巨大な配信プラットフォームへと成長してきました。SoundCloudは、今回発表した新サービスでApple MusicやKKBOX、LINE MUSIC、AWAそして日本にはまだ未上陸のSpotifyなど定額制音楽サービスと、ユーザー獲得の面で直接競争に挑むこととなります。
ソース
SoundCloud » Introducing SoundCloud Go(SoundCloud)
SoundCloud is taking on Spotify with its new music service(The Next Web)