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ユニバーサルミュージック・グループは、音楽マーケティングを専門にするデジタルエージェンシー「Fame House」を100万ドル(約1億1000万円)でSFX Entertainmentから買収したと発表しました。

1ドル=110年換算

SFXと言えば、「TomorrowWorld」や「Electric Zoo」「Sensation」などEDMフェスティバルを運営するイベントプロモーション会社大手でしたが、今年2月に民事再生法の適用を裁判所に申請し、自己破産しました。その後、SFXが抱えている子会社で、ダンスミュージック専門オンラインストアBeatportがオークションにかけられるなど、再編が進められてきました(その後Beatportのオークションは中止、Beatportの定額制音楽配信事業およびニュース、イベント事業が閉鎖)。

2013年に買収したFame Houseは、DJ Shadowやエミネム、Pretty Lights、Josh Wink、Tiestoなどのデジタルマーケティングやソーシャルメディア戦略に関わってきました。破産申請後、SFXはFame Houseの売却先も探していました。

ユニバーサルミュージックはSFXに100万ドルの支払いおよび債務と負債40万ドルを肩代わりします。Fame HouseのCEOで創業者マイク・フィーバック(Mike Fiebach)とチーフストラテジーオフィサーのエリック・ハーン(Eric Hahn)は今後もFame Houseの指揮を取っていきます。

ユニバーサルミュージックは今年2月に、インハウスのクリエイティブ・エージェンシー「BRING」をロンドンの代理店One Green Beanと、シドニーの代理店HOSTと共同で立ち上げました。「コ・クリエーション(Co-Creation)」(価値共創)の考え方の元、ユニバーサルミュージック所属のアーティストは、社内のリソースと直接コラボレーションを行う機会を獲得できるメリットが生まれます。この取り組みはユニバーサルミュージックが掲げる「Creative In Residence」(CIR)プログラムをベースに同社のブランディングを向上することを目的としています。

ソース
Universal Music Group Buys Digital Marketer Fame House From SFX(Billboard)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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