SoundCloudは、今年から開始した定額制サービス「SoundCloud Go」と、スマートスピーカーのSonosとの連携を発表しました。
スピーカーブランドと音楽サービスの連携は、アマゾンの「Echo」や「Sonos」などですでに実装が進んでいます。アップルもEchoに対抗するSiri搭載オーディオ製品を開発中と言われ、スマートオーディオの世界が現在注目を集め始めています。
3月に始まったSoundCloud Goは月額9.99ドルを支払い、SoundCloudにアップされる音源に広告無しで無制限にアクセスできる有料サービスです。
これまでフリーのみで運営してきたSoundCloud。定額サービスは、長年収益化に苦戦してきた同社の大きな戦略転換です。
SoundCloudは現在、月間アクティブユーザーが1億7500万人。これはSpotifyやApple Musicを上回る巨大な数値です。
SoundCloud GoユーザーでSonosスピーカーを持っている人は、Sonosアプリを介して1億2500万トラック以上のSoundCloudライブラリーにアクセスして、再生が即座に可能になります。
SoundCloud Goは現在30日のトライアルを実施しています。
関連記事: SoundCloudが売却を検討か。収益化に苦戦、売却額は10億ドル規模
今年に入って事業売却の噂が浮上したSoundCloud。巨大なサービスとして認知度は抜群ですが、事業の収益化に苦戦しています。特にこれまでフリーサービスとして慣れ親しんできたユーザーが多い分、有料サービスでの差別化要因と価値を見出すことで、他者から遅れをとっています。ユーザー獲得戦が激化している音楽サービスで、SpotifyやApple Music、TIDAL、Pandoraなどと収益性の面でも競争せざるをえない規模まで成長してしまったSoundCloudのジレンマと言えますね。
ソース
SoundCloud Go brings 125 million songs to Sonos speakers (CNET)