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Twitterがまた一段階、アーティストに優しいサービスになりました。

Tiwtter社が展開するコンテンツとツイートが連携する「Twitter Cards(ツイッターカード)」において、ツイート内でユニークな音楽の楽しみ方を拡張する音楽向けのカード「Twitterオーディオカード機能」を発表しました。

ユーザーはツイートに組み込まれた画面を一度タップするだけで、外部サイトに移動する必要なくiOSやAndroidアプリのタイムライン上で直接音楽を楽しむことができます。またプレーヤーの画面をタップすれば、画面の縮小でき、楽曲をバックグラウンドで再生しながら、Twitterアプリでツイートを閲覧することもできます。さらに好きな曲をツイート内からiTunesでプレオーダーすることもできます。

Twitter Audio Cardローンチには、SoundCloudとiTunesがパートナーとして参加します。SoundCloudはアップされている楽曲フルカタログをオーディオカード機能に提供します。現在オーディオカード機能は一部のクリエイターのみが利用可能なテスト段階で、将来的に誰もが使えるように提供していくとのことです。

EDMの人気DJデヴィッド・ゲッタは、彼のフォロワーに向けてエクスクルーシブのリミックスをツイートしています。TwitterユーザーはSoundCloudページに飛ぶこと無く、ツイート内で音楽を再生することが可能です。

また若手ラッパー、チャンス・ザ・ラッパーは、自身の新シングルをツイート内でデビューさせました。

ザ・フーファイターズは11月10日にリリースする新アルバム「Sonic Highways」からの新曲をiTunesのリンク付きでツイートしています。

SoundCloudはオーディオカード機能のローンチにあたり、少数のクリエイターや音楽メディア、団体を初期パートナーに迎え、実験的に新機能をロールアウトし始めます。選ばれたのは、クリエイター以外にもホワイトハウスやNPR、Bleacher Reportなど音楽業界以外からも選出されています。一般ユーザーへのローンチは、もう少し先になります。選ばれたパートナーはこちら。

@ThatKevinSmith
@WhiteHouse
@NASA
@CricketAUS
@TheWorldGame
@ThisAmerLife
@NPR
@planetmoney
@neiltyson
@glennbeck
@washingtonpost
@EW / @EWLive
@BleacherReport & @BR_Radio
@radiobandnewsfm
@bandnewsfmrio
@R_Bandeirantes
@rstnoar
@radioesportesfm
@NFSAonline
@serial
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@pitchfork
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@george_ezra
@Savagesband
@Chromeo
@portugaltheman
@Prioryband
@DillonFrancis
@OnBandstand
@MigosATL

このリストには知名度高いアーティストもEDMのDJもプロデューサーも参加しており、期待値の高さが現れています。

このオーディオカード機能最大の特徴は音楽を再生しながら他のツイートも閲覧できる、その瞬間の音楽とのエンゲージメントの高さをあげる効果を発揮できることです。SoundCloudクリエイターにとっても今回の連携はとてつもない可能性を秘めています。投稿された音楽はTwitterを通じて共有されることで、より簡単にフォロワーに音楽を届けることが可能になることから、ソーシャルを活用した音楽プロモーションを目指すアーティストにとって、プラットフォームの選択肢が拡大するからです。

スマホなどモバイル端末で音楽を聴く時代は、音楽ストリーミングサービスの台頭によって新しい「音楽体験」が注目を集めています。TwitterとSoundCloudの組み合わせは、SoundCloudやiTunes内に制限されない音楽の楽しみ方を広げてくれるので、ユーザーにもビジネスにもメリットの多いパートナーシップとなるのではないかと密かに期待せずにはいられません。

ソース
Introducing a new audio experience on Twitter(10/16 Twitter blog)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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