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ワイヤードのクリス・アンダーソン編集長の「ウェブは死んだ」の記事は大変興味深く読みました。とはいってもアプリや動画、モバイル、HTML減少はごく最近に起こったトレンドにすぎず、根本となるウェブはインターネットであることは不変の事実。そこで、改めて考えさせられたのは、「インターネットとは?」についてでした。その再確認のためにも、インターネットの歴史を振り返りたく、今回のインフォグラフィックをご紹介。
黎明期から70年代:
- 米大学教授のJ・C・R・リックライダー氏が米国国防高等研究計画局、通称DARPA(ダーパ)の責任者になった時、世界中の情報にどこからでもアクセスできるグローバル・コンピューター・ネットワークの考え「タイムシェアリング・システム」を提唱した時がインターネットの始まりと言われています。
- それから12年後の1974年、ヴィントン・サーフ氏とロバート・カーン氏がネットワークプロトコル(TCP)に関するプロジェクトにおいて、TCPとIP(インターネットプロトコル)を完成させた時に「インターネット」の単語が誕生しました。
- * サーフ氏は、グーグルのチーフ・インターネット・エヴァンジェリスト 兼 副社長で、ネット中立性支持の活動などを行っています。
- 1976年に、ゼロックスパロアルト研究所のロバート・メトカーフ氏がイーサネットを発明します。
- 1987年、DECのマーケティング担当Gary Thuerkと言う人が、自社のコンピューターの宣伝用に送ったメールが世界初のスパムメールの始まりとなりました。
- 1983年、前記のDARPAが構築したARPANETプロトコルに変わる標準プロトコルとなったTCP/IPへの切り替えが完了、現在のインターネットで使われるTCP/IP接続の普及が本格的に始まりました。
- 1984年、南カリフォルニア大学教授のジョン・ポステル博士がIPアドレス、ドメイン、ポートなどの振り分け、管理に関する考えを提唱、後に.com、.edu、.org、.govなどに発展、現在のICANNの組織化へとつながります。
- 1985年、全米科学財団がTCP/IPをベースにした、オープンなネットワークの考えを打ち出します。後に商用インターネットの開発の創生です。
- 1987年、世界で最初の大手インターネットサービス、CompuServeが簡単にダウンロードできる画像フォーマット、GIFファイルを発表。その後、特許問題が発生
- 1989年、ISPのThe Worldが世界初となるダイアルアップの商用インターネット接続サービスを提供開始。
90年代
- 1992年、ワールド・ワイド・ウェブの登場
- 1993年、マーク・アンドリーセンが世界初のインターネットブラウザー「モザイク」を開発
- 1994年、ピザハットがオンライン注文システムを開始(オンラインショッピング)
- 1995年、オークションサイトeBay創立
- 1996年、マイクロソフト、hotmail提供開始
- 1998年、グーグルがアンディ・べクロトシェイムから資金を調達、グーグル株式会社が発足
- 1999年、WiFiの標準化、音楽ファイルシェアリング「ナップスター」がスタート
2000年代
- 2000年、ドットコムバブル、NASDAQは絶頂期の5048から急激に下落
- 2001年、ウィキペディアがスタート
- 2003年、アップルがiTunesストアをスタート、20万曲からの提供で、開始後24時間で25万曲を販売
- 2004年、グーグルがgmailサービスを開始、1GBのストレージにエイプリルフールのジョークと思った人が多数続出
- 2005年、YouTube がスタート、翌年にグーグルが16億ドル(当時)で買収
- 2006年、Twitterがスタート、フェイスブックが大学以外のユーザーにアクセスをオープン
- 2009年、月別モバイルデータトラフィックが音声トラフィックを上回り、グローバルでのモバイルデータ量が初めてエクサバイト(100万テラバイト)を超えました。
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