AdAgeが2009年と2010年のTwitterトレンドのカテゴリー別での比較結果を発表した。その結果、2010年はハッシュタグの利用が増加したことが分かった。
分析はTwitterのグローバルトレンドにおけるトピック(Trends)のランキングと滞在時間をモニターするサービス「What The Trend」と連携して行われた。2009年と2010年のトレンド比較ではハッシュタグが飛躍する大規模な変化が起きた。
比較の背景として、増大するハッシュタグの存在に関してコラムニストの @simondumenco 氏はコラム「Twitter Has Pretty Much Officially Become a Gaming Platform (Twitterはほとんどゲームプラットフォーム化した)」で、Twitterがウィット(機知)に富んだ遊び向けの巨大なグローバル規模の遊び場になりつつあると指摘している。氏はまた、「どこからともなく現れるハッシュタグのトレンドが引き起こす世界規模でのコールアンドレスポンス(呼びかけへの応答)は、速報ニュースに関連したリアル社会のトレンドを徐々に押しのけようとしている」とも記している。
(前略)I argued that Twitter was becoming a massive global playground for word-based games of wit. I noted that up-from-nowhere hashtag trends which inspire a global call-and-response are now, increasingly, crowding out real trends tied to breaking news.
2009年は「エンターテイメント」が38%でTwitterのトレンドトピックの年間トップを獲得した。2010年は「ハッシュタグ」が40%でトップを獲得した(2009年より9%増加)。反対に「エンターテイメント」は28%に減少した。
2009年
2010年はこちら
その他の発見では、「ビジネス/テック」と「ホリデー」が2010年は大きく減少している。「ビジネス/テック」は11%から3%、「ホリデー」は11%から6%にそれぞれ縮小した。What The Trendの年間トレンド統計年間トップ100では「ビジネス」部門では『Apple』が23位で健闘した。ちなみにAppleは2010年のトップ10ビジネスの1位にランクインした(下記別記事を参照)。
トレンドになるトピックにはニュース性が背景にある場合と、生活の一部と化している場合の2通りに分類されると思います。Twitter公式の2010年レビューサイト「Twitter 2010: Year in Review」でトップニュースになったオイル流出やハイチ大地震などは、トレンドでは44位、17位と順位的には「nowplaying」系や「Follow Friday」系のハッシュタグ型トピックより下位にランクインした。従来であればニュースバリューが求められたであろうトレンドに、個人のライフスタイルを反映するトピックが上位にランクインすることはリアルタイムのソーシャルメディアならではですね。
2010年トレンドトピックのハッシュタグまとめはこちら
What The TrendがまとめたTop Twitter Trends of 2010 年間トップ100リストはこちらでご覧いただけます。
@simondumenco 氏がまとめた以下のTwitterトレンドもご参考までにどうぞ。
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