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ウェブとリアルを巻き込む音楽体験とソーシャルメディアの統合は、Facebookが完成させるのだろうか?最近よく考えるトピックの一つです。
そんな中、Facebookが9/22に開催予定の開発者向けイベント「f8」で、音楽サービスに関する発表を行うとCNBCがスクープしました。
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情報によれば、Facebookは独自の音楽プラットフォームを構築せず、音楽ストリーミングサービスの「Spotify (スポティファイ)」、「MOG」、「Rdio」、オンラインラジオの「Pandora」などサードパーティと連携し動作するそうです。しかし、Facebookがレコード会社とライセンス契約の交渉や、オンラインストアの開設などは行っていないと業界関係者は言っています。
今回の発表後に一つの流れが起こると考えます。サイトに依存しない「ソーシャル音楽体験」が加速する。
こういうことを考えていたら、面白いレポートをCNETで発見したので、ご紹介します。
CNETのRafe Needleman (@rafe)氏は、Facebookは独自の音楽サービスを構築するより、音楽サービスを「スポンサー」するほうが、Facebookとサービスプロバイダーの双方がメリットを獲得できると説明します。その大きな理由に、Facebookをデスティネーションサイト(destination)にすることをやめ、サービスプロバイダーがアプリケーションを提供するプラットフォーム化を目指すビジネスモデルへ移行したことを挙げています。
Because that’s how Facebook rolls now. It’s not a destination. Well, for consumers it is. But for everyone else in tech, it’s a platform
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一例としてZyngaとソーシャルゲーム人気の関係があります。FacebookはゲームメーカーとしてのZyngaとの関係を活用できる仕組み(ネットワーク)を構築したことで、独自のゲームを開発することなくソーシャルゲーム業界で重要な役割と大きな収益を得るまでに成功しました。
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Needlemanはソーシャルリクルーティングアプリ「BranchOut」の例や、割引クーポンの「Facebook Deals」の閉鎖を挙げ、Facebookの少ないリスクで多くの利益を得るアプローチを説明します。
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このアプローチで考えると、同様の動きが音楽サービスにも見えてきました。
Facebookが外部音楽サービスと連携することで、ユーザーはFacebookをやりながら音楽が聴けるようになるだけでなく、サイトを行き来する必要なく、Facebook上で展開されるアーティストページや音楽情報サイトや音楽系アプリケーションとより密度の高い関わり方が出来るようになります。
それによってFacebook上で流れる音楽関連の情報やアクティビティ、リンクが増え、友人と音楽をコンテンツにしたオープンなコミュニケーションが広がることが考えられます。
各サービスプロバイダーはFacebook上での顧客競争が激しくなり、差別化がよりいっそう困難になると思います。
しかし、音楽を消費するユーザーにとって、それはあまり重要ではないと思います。消費者にとって有意義な体験は、音楽を介したコミュニケーションが出来る事だと考えます。
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つまり、サービス内のみでユーザー同士と語り合うより、違うサービスの利用者であっても、好きなアーティストやコンサート、新アルバムに関する話題でつながっていたいと考えるのではないでしょうか?このオープンなコミュニケーションが実現できる場所を、今Facebookは提供しようと取り組んでいると考えます。
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この動きから(そしてもし多くの賛同が得られたなら)、ソーシャルネットワークが音楽やコンテンツビジネスに与える効果を発揮してくれる最適な環境の一つと言えるのではないでしょうか。
さらにFacebookに統合することで、音楽を消費するプロセスも、より消費者が求めやすいシンプルなフォーマットに変われると考えます。
例えば仮想通貨のFacebook Credits (日本ではFacebook ポイント)で音楽サービスの利用が可能になること、楽曲購入が可能になる、またはコンサートチケットも購入できるようになると考えられます。
ユーザーにとっても購入プロセスが楽になるし、アーティスト・レーベル側もFacebook上でライブ体験を楽しんでもらえる施策(アプリや外部サービス連携など)を組むことで、Facebook上のファンに音楽ライブをPRでき、インタラクションも生むことが容易にできます。
いかがでしょうか?もちろん国別の制限はありますが、将来的には日本でも実現する、確実に実現される動きと自分は強く望んでいます。
ソーシャルメディアと音楽ビジネスは、コンテンツ消費で大きな役割を担うと個人的に大きな希望を持っています。f8の発表に期待を高めていきたいと思います。
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