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Facebookは9月に開催されたf8イベントで他社音楽サービスと連動したOpen Graphを発表して以降、音楽コンテンツのハブに変貌しました。Facebookのアクティブユーザー数が8億人を突破したことに加え、音楽サービス企業もユーザー数を急速に増加させています。またユーザーが音楽への関与する機会も増え、Facebookが連携を発表してわずか6週間のうちに曲数にして15億曲がFacebook上を聴きました。
音楽家向けのFacebookアプリケーション「BandPage」を提供するRootMusic社が、2011年にFacebookで人気を集めたアーティストのトップ250組と音楽ファンの行動を分析、トレンドをインフォグラフィックにまとめて公開したので、ご紹介します。
お断りしておきたいのは、音楽アプリプロバイダー1社による統計情報ですのでベンチマークになりませんが、Facebook上で音楽ファンと交流した場合の規模感を考慮いただければと思います。
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RootMusicは今回の発表結果からの発見として、「Facebookにはアクティブな音楽ファンが無数に存在しており、(FB上での)成功の大部分はいかに彼らと適切にエンゲージするかに委ねられます。Facebookページで近況をアップデートするだけでも、大きな違いを生み、その他の面での成功のキッカケとなります。アクティブに投稿しファンと交流すると、より多くの人がアーティストについて語り、新しいファンを生み、ライブへの動員増加につながり、その結果として収入が入り、音楽家としての人生、または持続的な活動を実現することができるでしょう」と説明します。
1. 音楽ページの人気度
Facebook上で音楽カテゴリーは非常に人気があり、計測した人気アーティストトップ250組は、20億以上のいいね(Like!)を獲得しています(socialbakers.comの測定)。最も人気あるFacebookページ10件のうち7ページがアーティストのFacebookページとなっており、これらのページはそれぞれ平均4300万人のいいねを獲得しています。
2. 人気アーティスト
Rhianna(リアーナ)は、最もいいね!された人気女性アーティストで、4750万いいねを獲得しました。これは女優で最も多くいいね!を獲得したミーガン・フォックス(Megan Fox)の2950万回と、TV番組(ファミリー・ガイ)の3970万回を大きく上回っています。
3 音楽アプリ
多くのアーティストが音楽コンテンツの共有とツアー情報の更新をFacebookで行っており、89%のアーティストが音楽アプリを活用しています。以下が最も利用される音楽アプリです。
YouTube
BandPage
Vevo
Bandsintown
FBML
4 ライブ情報
ますます多くのアーティストがFacebookを活用してファンと交流しています。とくにツアー中のアーティストの場合、78%がFacebookを主要のプラットフォームの一つとしてコンテンツ共有やライブのプロモーションを行っています。
5 投稿頻度
アーティストの88%は最低週1回は新たなコンテンツや近況を投稿しています。例えば、人気アーティスト250組の場合、一日平均1.6回Facebookウォールに投稿しています。
投稿することでコンテンツにいいね(Like)やコメントを残したり、投稿を共有する人が増えれば、エッジランクが上昇し、より多くのファンのニュースフィード(ウォール)で表示されやすくなります。
6 音楽ファン
音楽目的でFacebookを訪れる音楽ファンは、まずアーティストページに行きウォールの書き込みをチェックする音楽ファンが35%と最も多く、その次にBandPageアプリだそうです。
35%: アーティストページのウォール
31%: BandPage
9%: Facebookアプリ
8%: その他のアプリ
7%: Vevo
6%: ツアー情報&アンケートアプリ
4%: グッズアプリ
このインフォグラフィックから幾つか言えると思います。一つは、ソーシャルメディアの威力が全てを変えているのではないこと。SNSで音楽を聴くことと、ライブやショップで音楽を体験することのつながりがまだ示されていないと感じます。作品やライブなどコンテンツが今現在でもリアルの世界で提供されているからだと思いました。それはまだまだ成功事例が少ないからでしょうね。
もう一つ、確実に言えることは、デジタル化することで消費者の行動やリーチをモニターしやすくなったこと。それは、従来からあるメッセージが届いた雰囲気や盛り上がってる感を、デジタル上で数値化して可視化することが可能になったことは、コンテンツ提供者にとって活動の目的を達成する上での強みになると思いました。
最後に、消費者の音楽消費形態が変わってきたこと。(破壊的なビジネスモデルですが)デジタルといっても、これまではダウンロードのみでしたが、今後は SNSを介して楽曲発掘やファンとの交流、ストリーミング再生と多岐に渡って音楽に接する機会が増えていくと感じました。
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