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今回はスタートアップや音楽ベンチャー、ソーシャルメディア業界に興味のある方向けなニュース。
欧州や米国で急成長を続ける聴き放題の定額制音楽ストリーミングサービスSpotify (スポティファイ)で、特別プロジェクト担当者を務めてきたShakil Khan氏(@shak)が、プライベートなモバイルソーシャルネットワークの『Path』に移籍したことを、All Things DigitalのKara Swisherがレポートしています。

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Spotify同様、急成長中のPathにおいて、Khanは成長戦略および国際事業にフォーカスし、肩書はこれまで同様「Head of Special Projects」となるそうです。

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Khanの2009年からこれまでの功績としては、新規マーケットでの立ち上げ時のユーザー獲得、マネジメントの採用、セレブリティによるSpotify利用促進など、Spotifyの成長における重要な施策に数多く携わり、3年以上も務めた特別プロジェクト部隊のリーダーとして功績を残してきました。またSpotify CEOのDaniel Ekの特別アドバイザーも務めてきました。

Swisherとのインタビューで、Khanは今後もSpotifyとの関係を維持する意向を示し(投資家として参画)、アドバイザーも継続して務めると述べています。

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PathのCEOで元Facebook社員のDave Morinは、「ShakがPathに参画してくれたことに嬉しく思います。私達は、人生を記録し家族や親友と共有する世界初のグローバルパーソナルネットワークを構築するというPathのミッションに今後も取り組んでいきます。Shakのユニークかつグローバルな視点とスキルによって、Pathはこれまでにないパーソナルな方法で世界中のユーザーやパートナーと出会い問題解決を促進してくれるでしょう」とSwisherへのメールで述べています。Morinは先日、Pathユーザー数が200万人を突破したことを発表しました。

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またSpotifyのCEO, Daniel Ekはスウェーデンからの電話取材に対し、「内気な僕にとって、ソーシャルなKhanの存在が、僕や僕らの会社と世界をつなぐリンクの役割を果たしてくれました。従って彼にとってPathで進む道は最高の選択となるでしょう」と述べています。

Shakil Khanの職種であるSpecial Projectsとは、エバンジェリストとしてメディアやカンファレンスを通じた啓蒙活動と、より戦略的な施策の企画実行に携わる仕事のようですね。Daniel EkのTweetを見ていると、Khanはレコード会社との会議など重要な場面にも同席したり取材を受けたりもしています。

参考までに、2011年7月の米国ローンチ時の、有名ミュージシャンやセレブリティによるSpotify利用から波及した口コミは、彼が関係を構築していた結果だそうです。(AllThingDより)

ブリトニー・スピアーズ
トレント・レズナー aka ナイン・インチ・ネイルズ
シャキーラ
ケリー・ローランド

モトローラ

テック系業界、ソーシャルメディア企業界隈においても、今回の採用はPathにとってポジティブに働くとみられているようです。エンジェル投資家のShervin PishevarVCファームのKPBCパートナー、Chi-Hua Chien も歓迎しています。(Chi-HuaはPath取締役なので当然w)

Spotifyは、米国に進出して7ヶ月で会員数が1000万人以上、その内で有料会員数は300万人以上に増加し、着実に勢いを拡大しています。若いCEO(現在28歳)率いるスタートアップにとって、アドバイザーという存在は重要だと思いました。Facebookで言えば、初期の成長に大きく寄与したマーク・ザッカーバーグの相談役、投資家のマット・コーラー

枠組みに捉われずShalik Khanのような人は、アドバイスを送るだけでなく、戦略の実行にも関与できることで企業成長の仕組み、特に市場開拓のアイデアを形にしていくことで、新興企業を成長させ新しいやり方で世界を動かしていく、。スタートアップ企業の裏側を垣間見たような気がして、この業界は本当に面白いと感じたニュースでした。

ご参考までに関連記事です。興味のある方は是非。

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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