調査会社ニールセンによれば、米国のデジタルアルバム売上は2012年9月の時点で前年比15%アップして更に成長していることが明らかになりました。またデジタルシングルは100億曲 (2012年9ヶ月分)のデジタルダウンロードが購入されており、2011年が記録した130億曲を抜き去る勢いで伸びています。
デジタルアルバムは、昨年同期比15.3%増で8550万枚に到達
デジタルシングルは、前年同期比6%増加で100億曲 (2011年は95.2億曲)
2011年は過去最高の売上となるデジタルシングル130億曲とデジタルアルバム1億枚を記録しました。
ニールセンは理由として、近年のスマートフォンやタブレットなどデバイスの急成長と、一般消費者の日常生活への普及率が拡大したことが、デジタル音楽の成長に大きく寄与したと述べています。
ニールセンの上級副社長デビッド・バクラ氏は、「デジタル音楽の購入およびストリーミングサービスによる消費は、今後も成長していくことは明白です。消費者のデジタル音楽への欲求はテクノロジーの速さに応じて変化します」と述べています。
デジタル音楽市場に参入するプレーヤーはレコード会社だけでなくなってきていることも理由に挙げられます。例えば、Spotifyのようなフリーミアムモデルの音楽ストリーミングサービスだったり、Vevoなど音楽動画サービスだったり、iTunes Matchのようなクラウド型デジタル音楽ロッカーサービス事業社が参入しているのが現状です。結果、音楽を取り巻く環境が様々な影響を大きく受けるようになっています。
デバイスの普及、多様なサービスから言えるのは、消費者が音楽を消費し体験できるチャンネルが増えているということではないでしょうか。
同時に企業は、新しいデジタルサービスを提供しあうことでお互いの売上の取り合いではなく、共存しながら音楽環境を築いているということです。
ですが、全体の売上を見ると、アルバム売上は前年比4.4%減少の2億1840万枚、CD売上は1億2970万枚となっており、昨年同時期の1億5160万枚からは減少となっています。フィジカルの売上は継続して苦戦しており、そしてデジタル売上はフィジカルの損失をカバーできるほど大きく成長していないことが現状です。
アナログレコード売上は引き続き上昇し、16.3%アップし320万枚を記録しています (昨年は270万枚)
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ソース
2012 Digital music sales on pace to braek record (10/3 Nielsen blog)