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EDM (エレクトロニック・ダンス・ミュージック)界で高い音楽性とパフォーマンスから大きな人気を集めるアーティスト(ネズミ?)、Deadmau5 (デッドマウス)が、話題の最新アルバム『> ココにタイトルを入力 <』( 原題:> album title goes here <)をついにリリースしました。
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しかし、Deadmau5ファンは人気の定額制音楽ストリーミングサービスSpotifyで新アルバムを聴くことができません。なぜならアーティストはSpotifyでは配信を回避しているからです。
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Deadmau5の新アルバムはSpotifyでは検索しても表示されていません(10/3現在も)。Rdioではプレビューで視聴可能になっています。英国ではSpotifyでストリーミング再生が可能になっています。
Spotifyによれば、Deadmau5は新アルバムをリリースから数週間Spotifyやその他のストリーミングサービスでフル視聴配信することを控え、特に米国内での配信は差し控えているそうです。
これは、以前にコールドプレイやアデルがSpotifyで新アルバムをリリースと同時に配信しなかったケースと同じで、ストリーミングサービスの無料視聴が、アルバムの売上・iTunes/Amazon/Beatportダウンロード数に与える影響を懸念し、配信時期を変える「windowing」と呼ばれる行動です。
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数週間という期間はアデルなどのように数ヶ月に渡る配信回避と比較して短い方ですが、大物アーティストがこのWindowingを行っていることにより、Spotifyユーザーの音楽ファンにとっても注目コンテンツが即座に聴くことが出来ないということが起きてしまいます。
ですがDeadmau5の新作は初週だけで、EDMアーティストとしては異例の58,000枚以上を売り上げ、米ビルボードトップ200チャートでは堂々の6位を獲得する勢いを見せています。純粋にこれがSpotify配信回避の結果とは言えないので難しいが、エレクトロニック系としては素晴らしい数字だと思う。ワーナーミュージックさん、おめでとう
今後は、アーティストにとってSpotifyなどフリーミアムモデル音楽サービスは、売上収益以外に音楽プロモーションとしてどのような利得を提供してくれるのかについて、考えてみたいと思う。レコード会社にとっては新たな収入源であり、ファンにとっては聴きたい好きなアーティストの音楽が何時でも聴き放題できる理想的な環境が提供されている。
ですが、再生回数に応じた僅かな利益還元には多くのアーティストは納得するとは思えませんし、それなら例えば定額で自分の曲だけを確実に聴いてもらう仕組みを作った方がいいかもしれません。Spotifyはどうやって利用者 (アーティスト、レコード会社、ブランド+広告主、ユーザー)を満足してもらえる定額制の仕組みを構築して、共感共有ができる長期の関係性を作ろうとしているのでしょうか?
日本上陸する前に、日本人アーティストやレーベル、そしてファンが心配することなく利用できるよう、Spotifyの認知向上の仕事にチャレンジしてみたいなと思う。
ご参考までに関連記事です。興味のある方は是非。
最後まで読んでいただきありがとうございました。