Media_httpcdn1mostech_fxnja

音楽とブランドの面白い組み合わせの事例を、海外イベントからご紹介。

18日にロスアンゼルスで『アメリカン・ミュージック・アワード』 (AMA) が開催されました。900万人以上がテレビ視聴した今年のアワードショーには、ジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフト、ニッキー・ミナージュ等今話題の音楽のスター達が登場したり、PSYとMCハマーが共演でパフォーマンスを披露し、ネットでも話題になりました(動画は一番下に)。

そのAMAでの1シーン。通常アワードが発表される時には、檀上のプレゼンターがノミネーションを発表し、紙の封筒を「今年の受賞者は、○○○!」(The Winner is….!)と言いながら空けるのが、どのアワードショーでも恒例のシーンで、皆さんも一度は見たことあると思います。今年のAMAでは、その紙の封筒に代わり、なんと発売開始されたばかりのサムスンの最新型スマホ『Galaxy Note II』がプレゼンターの手元に!

Media_httpedgeallurem_chfju

ブランドのプロダクト・プレイスメントとして、このアイデア、新しくて好きです。単純に番組に広告を出すよりも(よほど斬新な広告でない限り)、今話題のセレブや若者に絶大な人気を誇る音楽家が実際に手にして触っているシーンを番組内で見る方が、より印象的ですし、オンライン上でも話題にしやすくなります。

Media_httpedgeallurem_cmdes
また若者向け音楽授賞式という特別な場で登場させることで、「音楽」や「若者」「クール」といった要素に合わせやすく、製品イメージも浸透させることができます。提供したサムスンにとっては、サンクスギビング前やクリスマス商戦前に新製品をPRできたことも、重要でした。
Media_httpedgeallurem_elxbf

音楽とブランドの連携といえば、「広告」や「タイアップ」と思われがちですが、それは既に古い固定観念になりつつまります。音楽というメディアを使い消費者にメッセージを届ける手法は、アイデアを集めれば、様々な場面に存在します。音楽の価値に合致した組み合わせをブランドと共に作れれば、企業のコミュニケーションにおけるメリットは広告以上になると思いますし、今後より直接消費者に訴えかける新しい手法が増えていくことに期待したいです。

Media_httpedgeallurem_zeire

従来の授賞式では、このような紙封筒です。果たしてこれが今後スマホやタブレットに置き換わるのか。。。

アカデミー賞の紙封筒
Media_httpwwwslatecom_eecqi
image via Slate

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Twitter, Facebookページもやっています。ご興味があればRSS購読、またはフォロー宜しくお願い致します。
* ブログのタイトルを募集中です。

ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
取材、記事執筆、リサーチ、音楽ビジネスやストリーミング、海外PRに関するコンサルティングのご相談は、お問い合わせからご連絡を宜しくお願い致します。

  • プロフィール
  • お問い合わせ