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Deezer CEOのアクセル・ドーシェ (Axel Dauchez)は、無料プレーヤーの提供を「Deezerにおいてもっとも重要な投資の一つ」と語っています。英国を含む150ヶ国で提供開始された無料プレーヤーの利用者は登録後1年間に渡り聴き放題でき、その後無料プレーヤーでの利用時間は毎月2時間までに制限がかかります。
Deezerユーザーは広告を外したい場合や無制限に聴きたい場合は、有料プランへアップグレードできます。(下記は英国プランを参照、各国で異なる)
「Deezer Premium」:月額 4.99€、広告無し、無制限聴き放題
「Deezer Premium Plus」: 月額9.99€、モバイルからのアクセス、IPTV、オフラインモード利用可能
Deezerはまた、同サービスの有料会員数が300万人を突破したと発表しました。また300万人の有料会員の月間視聴時間は平均60時間に上るとも発表しています。
Deezerは現在世界15ヶ国にオフィスを構えており、ドーシェによれば、サービス提供国を今後も拡大する予定をしており、事業の更なる成長を目指します。Deezerは今年10月に1億3000万ドルという巨額の資金を調達し、サービスの向上とマーケティング活動を強化しています。
ご参考までに過去記事です。
さらにDeezerは、「Deezer4Artists」サービスのローンチも発表しました。Deezer4Artistsは、まず認証アカウントを特定アーティストに提供し、Deezer内で自身のページをカスタマイズできたり、ユーザー視聴の解析ができ、デモやサンプル、ライブ音源などの独自コンテンツをアップロードできる機能を提供しアーティストをサポートします。
ドーシェによれば、アーティストはDeezer4Artistsサービスを使うことで、国別やプランによってユーザーがアクセスできるコンテンツを分けることが可能であり、また、アーティストは追加されたコンテンツからもロイヤリティを受け取る事も可能だそうです。
Deezerは世界最大規模の音楽マーケットの米国と日本以外の160ヶ国で、サービスを提供する世界戦略を推進しており、世界17ヶ国のみに展開するSpotifyからの差別化と利用者獲得を図っています。
ドーシェはBillboard.bizに対して、米国への参入回避の原因は、レコード会社との契約金ではなく、市場に対応するためのコストが原因であると述べており、SpotifyだけでなくiTunesやAmazonなどのダウンロードストアやPandoraのようなネットラジオが混在する市場において頭角を表すことが最も困難と語っています。
最後に米国への進出は 、持続可能な状況と適切なパートナーが揃えば、参入するとコメントしています。
"We will do it when it's more sustainable and have the right partnerships,"
最後まで読んでいただきありがとうございました。