日本からはアクセスが出来ないので、最新動向が全く分かりにくくなってしまった、ソーシャルリスニングサービスのTurntable.fmが新しい音楽サービス『PIKI』を公開しました。
米テック系メディアTechcrunchによればPIKIは、レコメンドエンジンなどアルゴリズム中心ではない、ユーザーの人間関係が中心で構築された、ソーシャルラジオ・アプリだそうです。
現在サイトではベータテストの受付を行っています。サインアップすると数日中に招待が届く予定です。
Turntable.fmの共同創業者兼CEOのビリー・チェイセン (Billy Chasen)は、PIKIは「Pandora Radio」のように、アプリを立ち上げたら検索や複雑な設定をすることなく、再生ボタンを押すだけで音楽のストリーミング再生が始まる簡単な開始プロセスだと説明します。
しかしチェイセンによればPIKIでは、よりヒューマンチックでソーシャルな仕組みから音楽を見つけ楽しむことができると発言しています。
例えば自分のプロフィールには、自分が「Like」した楽曲が表示されたり、「Picking」と「Repicking」と呼ぶTwitterに似たシェア機能(Tweet, Retweet)が実装されており、これによってマニュアル的に好きな音楽を共有できる仕組みがあります。(曲はPIKI内で検索できる)
ウェブとモバイル双方に対応しており、iOSプラットフォームをいち早く攻略するつもりのようで、iPhone向けアプリは1,2か月中にアプリストアで公開が予定されています。
iTunes やSpotifyのように能動的に音楽を探すサービスと、パーソナライズドラジオのように受動的なメディアのちょうど中間に存在する音楽サービスといったポジションだそうです。
Turntable.fmは創業時の勢いを失っているにも関わらず、新たなサービスの開発で、ソーシャルと音楽の連携を更に追求しようとする姿勢には恐れ入ります。アメリカの起業家は、色々考えますね。
Turntable.fmは日本では今でもアクセス不可ですが、PIKIはなんとなく日本からでも使えそうな気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。