ネットやSNS上の情報やバズを分析できる音楽データ解析ツール『Musicmetric』は音楽ストリーミングのSpotifyと連携し、音楽データの解析を強化します。
「Musicmetric」は1000万曲以上、70万組以上のアーティストに関する音楽情報、言及をウェブ、メディア、SNSから解析する音楽データ解析プラットフォームです。Facebook、Twitter、Myspace、Last.fm、BitTorrent、ウェブ上のユーザーデータを分析するので、レコード会社やアーティストは効率的にコストに見合ったマーケティング戦略を立てることができるようになります。今回MusicmetricはSpotifyの過去・リアルタイムデータを組み込み、ストリーミングサービスが音楽キャンペーンやSNSに与える影響を測定することができます。
Musicmetricは、MTVやザ・ガーディアン、NME誌などメディアや昨年にはLast.fmとパートナーを組み、レコード会社やアーティストに有料な解析サービスを提供しています。Musicmetricはサブスクリプション型サービスで、月額1アーティストにつき79ドルの「Musicmetric Pro」、15ドルの「Musicmetric Lite」を展開しています。
Musicmetricを運営する音楽専門のウェブ解析のSemetric社は、先日470万ドルの資金を新たに調達し、英国と米国での活動の拡大を目指しています。
まだまだニッチな市場かもしれません。ですが、音楽ストリーミングサービスが世界で急速に拡大する今、ユーザーのデータ群は音楽ビジネスにとって貴重なアセットになります。Musicmetricのようなサービスによって、データと売上のポジティブなつながりをレコード会社やアーティストに見せられれば、音楽サービスと権利者とのビジネス関係がよりいっそう深まり、リスナーへ効果的なアプローチが示せるようになっていくと思います。
これがこれからの音楽マーケティングの流れかと思うと、データへの理解とが音楽業界にも求められますね。
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