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2012年も、アデルの『21』の勢いは止まりませんでした。
調査会社ニールセンが発表した、米国の音楽売上げデータをまとめた最新の「Nielsen SoundScan」によれば、2012年に米国で最も購入されたアルバムは、441万枚を売上げたアデルの『21』で、582万枚を売り上げた2011年に続いて、最も売れたアルバムとなりました。

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アデルの『21』は、1991年にニールセンがNielsen SoundScanを開始して以来、初めて2年連続1位を獲得したアルバムとなりました。

2012年最も売れたアルバム
1. アデル – 21 (441万枚)
2. テイラー・スウィフト- Red (311万枚)
3. ワン・ダイレクション – Up All Night (162万枚)
4. マムフォード・アンド・サンズ – Babel (146万枚) 
5. ワン・ダイレクション- Take Me Home (134万枚)
6. ジャスティン・ビーバー – Believe (132万枚)
7. キャリー・アンダーウッド – Blown Away (120万枚)
8. ルーク・ブライアン – Tailgates & Tanlines (110万枚)
9. ライオネル・リッチー – Tuskegee (107万枚)
10. ジェイソン・アルディーン – Night Train (102万枚)

第2位には、カントリー歌手のテイラー・スウィフトの『Red』が311万枚でランクイン。カントリー・ミュージックからは、7位にキャリー・アンダーウッドの『Blown Away』が120万枚、8位にルーク・ブライアンが『Tailgates & Tanlines』が110万枚、10位にはジェイソン・アルディーンが『Night Train』(102万枚)でそれぞれランクインしており、改めて若手カントリー・ミュージシャンの人気が伺えます。
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3位は英国の男性グループ、ワン・ダイレクションの『Up All Night』が162万枚でランクイン。ワン・ダイレクションは最新アルバム『Take Me Home』も134万枚を売上げ、5位に入っており、これは1991年にNielsen SoundScanが開始して以来、初めて同じアーティストがトップ5にランクインするという、改めて彼らの人気の高さを示しています。

第4位には、マムフォード・アンド・サンズの『Babel』が146万枚で、ロック部門では最高位となりました。

6位には、ジャスティン・ビーバーの『Believe』が134万枚、ライオネル・リッチーが107万枚を売り上げた『Tuskegee』で9位となっています。

アデルは単純にすごいと思います。なぜなら彼女は、2012年は声帯手術からの回復や出産でほとんど人前で歌っていないし、もちろんツアーも行なってもいません。あったのはグラミー賞でのパフォーマンス位。にも関わらず、この『21』の人気は純粋に音楽の良さと口コミで伝わっていったのでしょうね。

アデルの『21』、テイラー・スウィフトの『Red』はデジタル・フィジカル・アルバム両方で1位、2位となる人気です。デジタル・アルバム全体は1億1800万枚を売上げ、昨年から14.1%増と二桁の伸びを見せました。反対にフィジカル全体では、1億9300万枚で昨年比13.5%の減少となっています。

続いてデジタル・ダウンロード。デジタル・ダウンロードでは、過去最高となる、13億3600万曲が購入され、昨年同期比から5%増加 (12億7100万曲)というポジティブな結果となりました。

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ゴティエの『Somebody That I Used to Know  (featuring Kimbra)』が、2012年最もダウンロードされた曲で、680万回ダウンロードされました。

2012年最もダウンロードされた曲
1. ゴティエ –  Somebody That I Used to Know (680万DL)
2. カーリー・レイ・ジェプセン – Call Me Maybe (642万DL)
3. Fun. – We Are Young  f/ Janelle Monae (595万DL)
4. マルーン5 – Payphone f/ Wiz Khalifa (476万DL)
5. ニッキー・ミナージュ – Starships (398万DL)
6. ワン・ダイレクション – What Makes You Beautiful (389万DL)
7. Fun. – Some Nights (384万DL)
8. ケリー・クラークソン – Stronger (What Doesn’t Kill You) (382万DL)
9. Psy – Gangnam Style (359万DL)
10. マルーン5 – One More Night (346万DL)

2位はカーリー・レイ・ジェプセンの『Call Me Maybe』で647万ダウンロードでした。

3位がfun.の『We Are Young” (featuring Janelle Monae) 』で595万ダウンロードとなっています。

これらトップ3の楽曲は、昨年のトップダウンロード曲だったアデルの『Rolling in the Deep』(581万ダウンロード)以上にダウンロードされました。

4位はマルーン5で『Payphone” (featuring Wiz Khalifa)』が476万DL、5位はニッキー・ミナージュの『Starships』が398万DL、6位はワン・ダイレクションの『What  Makes  You Beautiful』の389万DL、7位はfun.の『Some Nights』が384万DL、8位はケリー・クラークソンの『Stronger (What Doesn’t Kill You)』が382万DL、9位はPSYの『Gangnam Style』で359位、10位はマルーン5の『One More Night』で346万DLとなりました。

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2012年には、100万回以上ダウンロードされた曲は合計108曲で、2011年の112曲を下回る結果となりました。しかし200万回以上ダウンロードされた曲は2011年の38曲を上回り、41曲に増加しています。米国で広がる音楽人気を見ていると、消費者のデジタル音楽の購入がフィジカルを上回り、デジタルダウンロードが音楽ビジネスの主軸となるのはもう時間の問題だと感じますが、みなさんはどう思いますか?

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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