中古MP3ダウンロードを合法的に展開するサービス「ReDigi」は重要な判決で敗訴しました。
ReDigiとキャピトル・レコードとの中古音楽ファイル販売に関する裁判において、中古MP3の販売は著作権に違反するという判決をニューヨーク地方裁判所が下しました。裁判所はデジタルコンテンツの性質上、レコード会社の許可なくコピーを作成できると判断し、ReDigiが訴えるデジタル音楽コンテンツにおける「ファーストセール・ドクトリン」の見方を退けました。これによって、ReDigiは今後賠償を支払わなければいけなくなり、恐らく米国の他州でも同様の判決を受ける可能性が高くなりました。ReDigiの敗訴によって、中古MP3販売のビジネスに手を出すスタートアップは減っていくでしょうね。
キャピトル・レコードは2012年にReDigiを相手取り、同サービスには著作権侵害の恐れがあるとして訴訟を起こします。強気なReDigiは、物理的な製品の著作権は販売元から消費者に販売された時のみ有効であるという「ファーストセール・ドクトリン」で、キャピトルの訴えを退けようとしました。
今後裁判所は最悪もしかするとReDigiのサービスをシャットダウンする決定を下すかもしれません。これを受けて先日特許を取得したAmazonの中古コンテンツ販売サービスはどうなるのか、注目されます。
ソース
Appeals court denies ReDigi appeal, says music downloads can’t be resold(4/1 Engadget)
MP3s can’t be resold online, says district court(4/1 The Verge)