ソーシャルメディアを使った音楽プロモーションが今年は更に本格化し、多くの実績を残しそうな勢いです。
シンガーのジャスティン・ティンバーレイクが、Instagramを使って新アルバムの情報をどこよりも先に公開しました。
最新アルバム「The 20/20 Experience」を3月15日にリリースした後、ライブやテレビ出演を行なってアルバムのプロモーションを行なっていましたが、最新アルバムは突然発表されたので、ファンやフォロワーの間では一時的に大きなバズが起こりました。
ティンバーレイクは、自身のInstagramでスタジオ風景を撮影し、その中で「The 20/20 Experience(2 of 2)SEPT. 30TH」と手書きのテキストのメッセージを添えてFacebookページで公開しました。
Facebookページに投稿と同時にTwiterでも同じ内容を投稿しています。メディアが取り上げるよりも先にSNSでファンに向けて発表された形になります。
#2020Experience2of2 #TheTNKids http://t.co/4BspQHPseK
— Justin Timberlake (@jtimberlake) May 5, 2013
「The 20/20 Experience」はビルボードアルバムチャートでデビュー1位を獲得、シングルの「Suit & Tie feat. Jay Z」もiTunesシングル売上が複数の国で1位を獲得して、2006年以来となる音楽活動で話題を作っていました。
このInstagram事例は、クリエイティブでも大規模でもありません。しかし、ミュージシャンがすでにマスメディアではなく、SNSで優先的にプロモーションを行うトレンドに世界では向かっていると感じます。
ジャスティン・ティンバーレイク級のアーティストは、マーケティング活動の予算も規模を桁違いに巨大です。ですが、InstagramやFacebookページは無料のツールです。つまりSNSを活用することで、大きなバズを無料で作っていると言えます。
現在のSNSのアカウントと規模を調べてみました。この数値を考えると、お金を投じてマスメディアで情報を流すことよりも、情報が早く伝わりやすいSNSを活用することの方が、ファンが待ち望む情報を届けられ、プロモーションを効率よく実施することができます。ジャスティン・ティンバーレイクの場合は、SNSを活用して一時的な情報を発信してファンの期待値を高め、その後にマスメディアに出演することで話題性を広め一般のリスナーへもリーチする、連携した音楽プロモーション戦略を上手く実現しているところは注目です。
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ちなみに本人がクリエイティブ・ディレクターを務めるMySpaceは、フォロワーが12万人とだいぶ規模が小さいままです。
20/20 Experience Pt.2リリース前にジャスティン・ティンバーレイクは7月からジェイZと共に「Legends of the Summer」ツアーを開始します。今年はSNSを活用した音楽プロモーションが一段と洗練され本格化し、マスメディアとソーシャルメディアを連携させたプロモーションを使うアーティストが増加する予感がします。
ソース
Justin Timberlake Uses Instagram to Announce ’20/20 Experience’ Part 2(5/4 Mashable)