英国の音楽チャートを作成するオフィシャル・チャート・カンパニー(Official Charts Company)とBPI(British Phonographic Industry、英国レコード産業協会)が公表した最新の英国音楽市場のデータによれば、2013年上半期ではダフト・パンクなどのシングル売上が好調だったことから、2013年度はシングル売上で英国音楽史上最高記録に到達する可能性が高いことが分かりました。
シングル売上の数値は公表されていませんが、売上推移は前年比で2.5%増加しました。この勢いが維持されれば、2013年のシングル売上は2012年の記録を上回り過去最高に達すると予想されます。
英国では11週間連続でトップシングルの売上げが10万枚を超えており、これだけ好調なのは1998年以来です。
2013年上半期最も売れたシングルはダフト・パンクの「Get Lucky」で4月19日にリリースされて以来、100万枚以上を売り上げています。ロビン・シック(Robin Thicke)の「Blurred Lines」が第二位で828,000万枚以上を売り上げています。第三位にはマックルモア&ライアン・ルイス(Macklemore and Ryan Lewis)の「Thrift Shop」が680,000万枚で入りました。
「全てのトップ10シングルはそれぞれ50万枚以上を売り上げています。またトップ40のうち4分の3が30万枚以上を売り上げています。2013年のシングル売上は英国音楽史上、最高になるでしょう」とBPIのCEO, ジェフ・タイラーはコメントしています。
2012年度のシングル売上は前年比6%増加し最終的に1億8860万枚に達しました。その内ダウンロード購入は過去最高の99.6%でした。
2012年の英国音楽シーンはデジタル売上が顕著に、アルバム売上は11.2%減少、シングル売上は過去最高
一方、2013年上半期のアルバム売上で最も好調だったのはコンピレーション。「Now That’s What I Call Music 84」が658,000枚でトップ、次点に入ったエミリー・サンデー(Emeli Sande)の「Our Version Of Events」がアーティストではトップの売上。今年に入って536,000枚を売上げ、2012年2月のリリース以来190万枚以上売り上げています。
やはり日本と違って色々なジャンルのアーティストがチャートインしていますね。シングルチャートを見ると、トップはダフト・パンク(フランス)やロビン・シック(米国)など海外アーティストですが、パッセンジャーやNaughty Boy、ルディメンタルなど英国出身のアーティストもチャートインしています(これは洋楽好調と言えるのかな?)。昨年のトップ10チャートはゴティエやカーリー・レイ・ジェプセン始め全て海外アーティストに埋められていたので、自国のアーティストを支援されることはローカル音楽シーンを盛り上げるためにも大事だと思います。
日本の上半期音楽市場を振り返るなら、こちらのブログがオススメ。音楽ライターの柴 那典さん(@shiba710)のブログから。
ソース
Led By Daft Punk, UK Singles Sales On Track for Record Year(7/6 Billboard.biz)