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デジタル音楽配信サービス大手のTuneCoreは「Gracenote」と、世界最大の音楽情報検索アプリ「Shazam」への配信を開始したことを発表しました。

今回の提携で、TuneCoreで配信するアーティストは、GracenoteとShazamが持つ音楽メタデータに楽曲を追加できるようになります。TuneCoreは一般のアプリユーザー利用者の多いサービス2社に、アルバムや楽曲タイトル、iTunesリンクなどアーティスト情報を提供し、音楽発見(ミュージックディスカバリー)の機会を増やすことでアーティストの支援を目指します。

ShazamとGracenoteへの配信は、TuneCore、Japanでも今後配信を開始する予定です。

TuneCoreのCOO、スコット・エイカーマン(Scott Ackerman)は、「GracenoteとShazamとのパートナーシップ、そしてアーティストの楽曲とテクノロジーとの組み合わせは、ミュージックディスカバリー(音楽発見)を次のレベルへと引き上げてくれます。アーティストがiTunes、Amazon MP3、Rdio、Spotifyなど音楽ダウンロードや音楽ストリーミングのパートナー企業から収益を得る機会を増やしてくれます」とコメントしています。

TuneCoreはまたアーティスト向けに新しい配信管理ツール「Store Manager」を開始しました。このツールを活用することで、アーティストは拡大するTuneCoreの配信パートナーをワンステップで追加変更ができ、世界中への配信と収益化が最適化できるようになります。

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Shazamは無料の音楽情報検索アプリで、世界中で3億5000万人ユーザー以上を抱えている、最も人気のあるアプリの一つです。カフェや店舗内など身の回りの環境で聞こえるちょっと気になる音楽に向けてアプリを近づけると、3000万曲以上の楽曲データベースからアーティスト情報を検索することができ、そこからSNSでシェアしたりiTunesで購入できる音楽アプリです。

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Gracenoteは音楽および動画メタデータ、そして音楽解析技術を世界中のエンターテイメント企業に提供します。そのデータベースは数多くのアプリやプラットフォームに導入されており、iTunes、ソニーBraviaなどで活用されています。現在Gracenoteの音楽データベースは毎日5億件以上、毎月100億件以上の検索を処理しており、世界で最もトラフィック量の多い音楽データベースの一つです。カリフォルニア州エメリービルに本社を構え、東京、ベルリン、ミュンヘン、ソウル、台北にオフィスを構えています。

TuneCoreのデジタル配信サービスは、2006年の創業以来30億曲以上をiTunes、Amazon MP3、Spotify、Rdio、Google Playなど大手音楽ダウンロード/ストリーミングサービスに配信しています。インディーズアーティストやDIYアーティストはTuneCoreでアカウントを作るだけで、上記の大手音楽サービスへの配信を手軽に行うことが可能で、販売収益の100%を手にすることができます。

ソース
Distribute Your Music to Gracenote & Shazam Today(7/17 TuneCore Blog)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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