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夏フェスに行って目の前で好きなアーティストのパフォーマンスを体験したり、初めて見たアーティストのライブに感動を即座に呟きたいと感じることがよくありませんか?

オーディオテクニカが今年もサマーソニック専用の音楽SNS「Social Board」を展開しています。Social Boardは「サマソニ」に興味感心ある人がフェスへの熱い想いを共有しコミュニケーションができる、世界で唯一の場所です。

名称:SUMMER SONIC 2013 Social Board presented by audio-technica
URL:http://ss2013.atj.cm/
投稿期間: 8/5(月)11:00 – 8/30(金)23:59

Social BoardはTwitterを使って、ライブの感動やサマソニの雰囲気を音楽ファン同士が共有できるソーシャル音楽プラットフォームです。Twitterアカウントでログインした後は、自由にテキストや写真を投稿したり、相手の投稿にコメントを返したりできます。サマソニに行く人は勿論ですが、行かない人も投稿ができますので、行けなかった気持ちを投稿したり、現場からの投稿をフォローすることも簡単にできますよ。

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特に今年は昨年は実現しなかったスマホへの対応を実現。見終わったライブの直後にまだ高揚感が高まった状態の感動を即座に友人知人と共有できます。またスマホを使って写真でコミュニケーションすることも可能に。会場内の情報をいち早く音楽ファン同士でシェアしたり、言葉では伝えにくい感動もビジュアルで伝えるといった使い方もできます。

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サマソニへ行かれる方は、フェスへの持ち物の準備に加え、Social Boardのブックマークがオススメですよ。

Social Boardが示す音楽コミュニケーション

以下は個人的な意見を書きます。イベント、夏フェス、ライブの会場からSNSへ投稿したいと思う機会は確実に増えています。ソーシャルメディアの登場とスマホと高速通信の普及が、ライブ参加者のコミュニケーション手段を変化させました。具体的には、ライブで体験したエモーションを人と共有するアプローチが、よりリアルタイムに、よりビジュアル的に、よりパーソナルになりました。

特に夏フェスは多くの音楽ファンにとって特別な場所です。待ちに待った年一度のイベント、普段は見れないアーティストへの期待、苦労してゲットしたチケットと時間、初めての夏フェスなど、参加者一人一人の想いがあります。そして週末にはその気持ちが最高潮へ達し、高揚感で一つとなっています。おそらく音楽好きな人であれば夏フェスは、音楽への想いを人と共有したい! という欲求が最も高まる時間ではないでしょうか?

例えば海外のフェス。コーチェラやグラストンベリー、Electric Daisy Carnivalなど参加者も話題性も高いフェスの場合、参加者の投稿やメディアのカバレッジがTwitterやFacebookでいつもと同じように流れてきます。注目度の高いニュースであれば、一般ニュースであるかのごとくTwitterのトレンドに載ることもあります (コーチェラでのダフトパンク出演の噂の時のように)。

一方で日本はフジロック、サマソニと10万人以上を動員する大型フェスが毎年開催されているにも関わらず、ソーシャルメディア上で大きな話題を作ることは難しいと感じてなりません。アーティスト単位ではその可能性はあります。しかし、フェス全体を可視化でき話題化する仕掛けがまだ少ない気がします。

Social Boardは、見えにくい音楽への想いを可視化させ、「夏フェス」という特別な場所と時間の中で完結する閉鎖感のような空気をテクノロジーを使って打ち破ろうとするアプローチの第一歩ではないでしょうか。

音楽ファンにとってのオプションが増えることは良いことだ

勿論この考えは大半の音楽ファンやフェス参加者の意見を代弁するものでもないので、全く同意されない人のほうが多いと思います。また、普通にTwitterやFacebookを使えば問題解決することでもあったりします。

ですが、Twitter・FacebookがあってSocial Boardも存在のように、音楽を語る場所のオプションは増えても良いのではないでしょうか?

多くの場合、SNSで流れてくるフィード内には、ソーシャルグラフ・インタレストグラフでつながる多くの人が存在するため、音楽以外の会話が生まれ、その結果音楽だけのコミュニケーションを作ることが難しくなります。人と繋がりたいけれど音楽以外の会話をフィルターアウト出来ない人や、音楽の会話から人とつながって人間関係を構築したいを思う人にとって、Social Boardのような場所は、音楽で人とつながるきっかけになるような気がします。

感動を人に伝えたいからSNSを使って、スマホをもっていくんですよね、きっと。自分もライブに行った時、終わってから感想を投稿しようとよく思います。しかし、その度に様々な理由から躊躇して結局投稿しまいままスッキリしないまま帰途につくことがあったりします(Drum & Bassやダブステップ、ヒップホップ、ジャズばかりなので。。。)。これは音楽だけに言えることだけではありませんが、(コミケ、ゲーム、ガジェット、映画などもあります)夏フェスだけでなく、様々な音楽シーンでソーシャル・インタレストグラフで人とつながるSNS活用の多様化が実現してくれれば、楽しいと思います。

音楽への想いを人と共有する場所がソーシャルメディアから始まることに間違いありません。

今後に期待したい点

 

audio-technica in SUMMER SONIC
オーディオテクニカのブランドへの意識を高め、関連性を強めるためには、違ったやり方があっても良かったのではないでしょうか?キャンペーンサイトですのでしかたがないことですが、「投稿したらプレゼント」はオーディオテクニカとのつながりを強める理由にはならないと思います。現状では、

例えば提案として、特設エリア「オーディオテクニカ・ラウンジ」を作り、マイクやスピーカーを愛用するミュージシャンに2-3曲プレイしてもらい、その模様を動画で配信するなどはどうでしょうか。動画をオリジナルコンテンツとしてSocial Boardに投稿することで、その特別動画が見たい人をSocial Boardに誘導できる。さらにオーディオテクニカもミュージシャンから支持を得ていることを動画を使ってPRができる。またこれらが新人アーティストであれば、オーディオテクニカは若手を発掘し支持するブランドというイメージも作ることができる。さらに動画コンテンツであればウェブ上にアーカイブできるので、検索結果からの誘導にもつながり年間を通じて「サマソニ=オーディオテクニカ」の関連性を示すことが出来るかと思いました。

Facebook、Twitter、YouTube、Instagram、Vine、Tumblr、Google+とSNSプラットフォームは数多くありますが、今の時代、ただソーシャルで何かをやっただけでは人の心にリーチし、人を動かすことはできなくなってきていると感じます。ですので、まだまだブランドと音楽のマーケティングは可能性があると感じています。

そのような考えもあり、Social Boardはチャレンジしていると思いました。サマソニに行かれる方は、明日明後日とトライしてみてはいかがでしょうか?

 

 


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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