日本のスマホにも影響が出そう
高級ヘッドフォンブランドBeats by Dr. Dreを手掛けるBeats Electronicsは、HTCが保有する自社株25%を買い戻す計画を進めています。
ウォールストリートジャーナルによれば、Beatsは新たな資金調達に向けて投資家を迎え入れる準備を進めており、同時にHTCから残りのシェアを買い戻す計画を進めていると、同社の事情に詳しい情報ソースからの情報として伝えています。HTCは2011年にBeatsの株式50.1%を3億ドルで取得し、その後2012年にBeatsが1億5000万ドルでその半分の株式を買い戻していました。
Beatsの2012年の売上高は約10億ドルに増加したと言われています。またNPDの調査によれば、Beatsは米国の高級ヘッドフォン市場で59%のシェアを獲得しています。
Beatsは高級ヘッドホンブランド「Beats by Dr. Dre」以外の分野にも事業を拡大しています。スピーカーや自動車用オーディオ技術、さらには今秋に開始予定の音楽ストリーミングサービス「Beats Music」など多岐に渡るビジネス展開を目指しています。
現段階ではまだ噂の話で、今後BeatsとHTCがどのような関係を形成するのかはまだ不明です。
現在HTCが販売するハイエンドのスマホ全機種には、Beatsのオーディオ技術が内蔵しており、またBeatsブランドのヘッドフォン/イヤフォンが提供されています。
日本ではauが取り扱っている最新機種「HTC J One」にも勿論Beatsオーディオは搭載されています。もし今後BeatsがHTCとの提携を完全に解消することになれば、HTC製スマホは高品質オーディオ技術という製品訴求ポイントを一つを失うこととなることでしょう。これは日本でも同じことが言えます。モバイル端末の差別化という意味では、付加価値の高い魅力の一つで、今後も各社が改善に取り組んでいくであろう分野だと考えられます。
今後auが発売するHTCスマホはどうなるのでしょうか?
ソース
Beats By Dre Looks to Drop HTC(8/19 Wall Street Journal)