デジタル音楽配信の大手TuneCore Japanが、DeNAのスマホ向け音楽サービス「Groovy」への配信を開始しました。
TuneCoreは、アーティストが自らiTunesやAmazon、Google PlayやSpotifyなど音楽配信サービスに楽曲を配信してくれる、デジタル・ディストリビューター。これまでiTunesやAmazonで配信するためには、アーティストはなかなか困難で、多くの時間や手数料を費やさなければなりませんでした。TuneCoreを使った場合、アーティストは曲単位やアルバム単位で大手配信サービスで配信ができるだけでなく、売上を100%自分たちで確保することが可能になります。
TuneCoreを使っているアーティストも世界的に有名なアーティストが名を連ねています。クラウドファンディングで有名なアマンダ・パーマー、世界的に人気のDJ Tiesto、YouTubeを駆使した動画戦略で英国チャートトップ5入も果たしたアレックス・デイなどがTuneCoreのユーザーの一部です。
Groovyへの配信は、今後増えることが予想されるスマホでの音楽視聴に向けて、DIYアーティストやインディーズミュージシャンにとっては嬉しいニュース。特にスマホでの音楽ストリーミングは今後大きく普及する可能性を秘めている分野だけに、波に乗りたいところですね。
一方で、どんなミュージシャンでも戦略を持ってPRやマーケティングをしていかなければいけないことを忘れてはいけません。どんなにTuneCoreが便利なサービスでも、配信するだけでは音楽は聴いてもらえないし、売ることもできません。先に挙げたアマンダ・パーマーやアレックス・デイは、その戦略をしっかりと持っているからこそ、TuneCoreを使うメリットが最大化されています。
とは言ってもTuneCoreのようなサービスの存在は、インディーズミュージシャンがもっと多くの人に音楽を届けられる最良な方法であることに間違いありません。そしてこれは、特定の国に限らず、世界共通だと思います。つまり日本でも、TuneCoreを使って成功できるミュージシャンがもっと現れる可能性は高いはず。そのためにも、TuneCoreさんには日本でのパートナー拡充にこれからも期待したいですね。
ソース
『Groovy』を配信ストアを追加!プレスリリース(9/2 TuneCore Japan)