米マイクロソフトはサブスクリプション型音楽ストリーミングサービス「 Xbox Music」をiOSとAndroid向けにリリースすることを発表しました。またマイクロソフトは広告付きの無料ウェブプレーヤーも本日から開始しました。
昨年10月に発表されたXbox Musicは、音楽ストリーミングや、複数の端末間のシンク機能、ダウンロード機能を連携した音楽サービスです。これまではWindows 8ユーザーやXboxユーザーにサービスを展開してきましたが、今回のアップデートでウェブやiPhone, Androidユーザーも3000万曲以上の音楽カタログを持つXbox Musicを利用できるようになります。
モバイルアプリの利用には、月額9.99ドルまたは年間99.99ドルでタブレットやPC、スマートフォン、Xboxから音楽にアクセスできるサブスクリプションサービス「Xbox Music Pass」に加入する必要があります。
Xbox Musicのウェブ版には、好きなアーティストを選択するだけで自動で音楽プレイリストが組めるパーソナライズド・ミックス機能「Radio」が追加されました。Radio機能では無制限のスキップや、音楽レコメンデーションなど新しい音楽を見つけるための機能が提供されます。またウェブ版では新たに「Web Playlist」ツールも登場します。このツールを使えば、ウェブ上でも簡単にプレイリストが生成することが可能になります。さらにBingのスマート検索機能を導入し、楽曲だけでなく、動画や静止画、ウェブページまでも検索出来るようになりました。
iOSとAndroidアプリでは、今後数週間の内にオフラインモードなど新機能を追加していくそうです。
アップルが「iTunes Radio」を発表する矢先の発表。今回の発表はライバルを意識したこととも受け取れます。一方、先日マイクロソフトはノキアを買収したばかりで、今後のモバイル戦略もこれまでのWindowsプラットフォームのみの展開から、外部のプラットフォームへ目を向けていくことが考えられます。マイクロソフトほどの規模の企業による音楽サービスは、アーティストやレコード会社にはどのように受け止められるのでしょうか? SpotifyやiTunes Radioなどとどう差別化するのでしょうか? 「Xbox」のブランド認知度を生かし、今後どのように成長できるかは、マイクロソフトの音楽ビジネスの大きなチャレンジになるでしょう。
日本開始はいつになるのでしょうか? どなたかご存知の方いらしたら、教えてください。
ソース
Microsoft doubles down on Xbox Music with revamped service — including iOS and Google Play apps (9/8 VentureBeat)
Xbox Music comes to iOS, Android plus Free Streaming on the Web(9/8 Xbox Wire)