全米で最大ユーザー数を持つネットラジオ「Pandora」(パンドラ)が、8月のユーザー動向を発表しました。
視聴時間は13億5000万時間で前年同期の11億6000万時間から16%増加しました。米国でのラジオ視聴シェアは7.46%で、前年の6.30%からこちらも増加しました。
アクティブリスナー数は7210万人で前年から28%に拡大しました(2012年8月は5620万人)。
Pandora Announces August 2013 Audience Metrics(発表資料)
Pandoraはレコード会社とのライセンス契約の問題で、米国以外の国からはアクセスが出来ない状況が2009年から続いています(オーストラリアとニュージーランド以外)。ですので、日本からは現在はアクセスが出来ません。しかし、今後日本でも増えると予想される「パーソナライズド・ラジオ」の分野で先行しているPandoraの動向は、ビジネス的にも音楽シーンの変化においても注目しておく価値はあると思います。
今後PandoraはSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスや、アップルが開始する「iTunes Radio」との厳しい競争に直面すると予想されます。米国では大きなユーザー数を持ち、スマートフォンや自動車からの利用で一般認知も高まっているPandoraですが、今後アップルが参加し市場に影響を与え始めると、今のビジネスモデルをどう変化させて成長するのか、全く新しいチャレンジになると思います。
Pandoraがユーザー動向を発表し始めた2011年2月からの「視聴時間」と「アクティブユーザー数」 を簡単なチャートにしてみました。これでPandoraが2年半の間にどのくらい成長しているかが、わかると思います。
ソース
Pandora’s Listener Hours Rise 16% in August(9/5 Wall Street Journal)