音楽情報発見アプリを展開している「Shazam」が、アプリでタグ付された音楽、テレビ番組、広告が100億タグを超えたことを、発表しました。
2002年に設立したShazamの10億目のタグは、レディー・ガガの新シングル「Applause」でした。
ShazamはiPhoneやAndroidなどスマートフォンで、店舗などで流れている音楽や知らない音楽を検索し、アーティストや曲名などの音楽情報を発見・共有・購入ができる、無料の音楽検索アプリです(日本でも使えます)。検索した情報はタグが付き自動保存されるので、過去に検索した音楽をタグでさかのぼって検索したり、YouTubeで動画の再生やiTunesでの音楽購入することができます。2700万曲以上の音楽データベースを持つShazamは、現在3億5000万人のユーザーを抱え、月間アクティブユーザーは7000万人以上と着実に成長しています。
Shazamによれば、現在毎週1億タグを処理しており、前年から150%増加しているそうです。
ShazamのCEO、リッチ・ライリー(Rich Riley)は、次のようにコメントしています。
同社は最初の10億タグに達成するまで10年かかりました。次の10億タグはわずか10ヶ月で達成しました。そして今、ユーザーのアプリ利用はかつて無いほどの速度で増加し、たった2ヶ月で90億から100億タグに届きました。
Shazamはまた、アプリユーザーは年間で3億ドル分以上の音楽をダウンロード購入していることを発表しています。これは世界のダウンロード購入総数の約10%に値する額です。
Shazamは7月に世界一の大富豪で、メキシコの携帯電話サービス大手アメリカ・モビルを運営する資産家、カルロス・スリムから、4000万ドルの資金を調達したばかりです。ですが、Shazamの財務状況は、現状では不明で、同社が黒字かどうかは全くわかりません。
音楽情報検索アプリのShazam、世界第五位の携帯事業会社から資金4000万ドルを調達し中南米進出を強化
Shazamはこれまで音楽情報のタグ付けが中心でしたが、最近は海外ではテレビ番組やTVCMなどテレビのコンテンツが中心になっています。Shazamによれば、54%のタグ付けがテレビ関連の情報によるものだそうです。
音楽情報を検索するサービスは、日常で必要になりますよね。カフェやレストランで音楽が流れていると、ついつい気になって仕方がないもの。音楽情報専門の検索エンジンなので、グーグルよりもiTunesよりも音楽探しは手軽にできるのが、分かりやすいです。手軽な部分が個人的に気に入っているところです。
100億タグの中には、音楽だけでなく、テレビの音楽番組やTVCMの音楽も含まれています。まだ日本ではこのテレビと連動したタグ付けサービス「Shazam for TV」はサービス展開していませんが、もし日本でも本格化すれば、Shazamを使ったモバイルプロモーションとセカンドスクリーン体験(テレビを見ながらスマホを使う)が増えていくと感じます。
Shazamの日本でのユーザー数はどのくらいなのでしょうか?
ソース
Lady Gaga’s Applause becomes 10 billionth tag on Shazam app (9/5 The guardian)