アメリカに拠点を置くキュレーション型ネットラジオのスタートアップ「Songza」は、470万ドル(約4億7000万円)の資金調達に成功しました。Songzaは新たな資金で広告ビジネスをさらに強化します。
投資家は、Amazon.com、ハリウッドの大手エージェンシー、ウィリアム・モリス・エンデバー(William Morris Endeavor)、アーティスト・マネージャーのトロイ・カーター(Troy Carter、レディー・ガガ)、スクーター・ブラウン (Scooter Braun、ジャスティン・ビーバー)など音楽ビジネスと深い関係を持つ企業やリーダーが参加しています。
Songzaの共同設立者でCEOを務めるイライアス・ローマン(Elias Roman)は、「私たちは新たな資金で、ブランドと顧客のインタラクションをさらにエンゲージしやすく、結果につながるよう私達独自の広告ソリューションを拡張して行きます。ブランドそしてコンシューマー向けにさらに拡張します。」とコメントしています。
Songzaの発表は奇しくもアップルが新音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」のリリース日を発表した人同日になりました。音楽業界で知名度の高い投資家から資金調達に成功したことは、ネットラジオの分野が高い注目を集めていることを意味します。
Songzaのネットラジオは、通常のジャンルやアーティスト別ステーションで視聴するネットラジオとは異なります。Songzaはリスナーのアクティビティやムードに応じたプレイリストをキュレーションして提供しています。
Songzaの広告メニューには、ブランドがプレイリストをスポンサーし、ユーザーのライフスタイルに合わせた楽曲を提供していくネイティブ広告のソリューション「Branded Moments」があります。
Songzaの広告ソリューションはこれまで日産、サムスン、タコ・ベル、ビクトリア・シークレット、Vitaminwaterなどの企業やブランドが活用してきました。例えば日産であれば、「運転中のプレイリスト」をスポンサーし、運転手や同乗する家族向けにプレイリストを通じてブランド訴求を行うことが可能になります。
ウェブ、iPhone、Androidなどで利用できるSongzaは、50人以上の音楽ライターやDJ、アーティストなど音楽キュレーターがプレイリストを構築しています。Songzaは定期的にユーザー動向を公開していませんが、1日の視聴時間は7000万分に上るそうです。また9月始めにSongzaは有料の広告なし視聴ができるサブスクリプションサービス「Club Songza」を開始しました。
米国のモバイル音楽ストリーミングサービス「Songza」、ユニークな価格設定のサブスクリプション型サービスを開始
ソース
Songza Raises $4.7 Million in Funds for Advertising(9/8 Billboard.biz)
Songza Raises $4.7 Million Funding Round To Develop Advertising You May Actually Enjoy(9/10 TechCrunch)