世界で最も影響力のある音楽ビジネスカンファレンスの1つ「Midem」が、2014年の期間中に開催する音楽スタートアップやアプリ開発者のコンペティション「Midemlab」のエントリーを開始しました。Midemlabは過去にあのSoundCloudやEcho Nestなどのスタートアップを生み出した音楽テクノロジーコンテストです。
今年の締め切りは11月7日(現地時間)。コンペの詳細と応募は下記リンクをご覧ください。
Midemlabの開催はMidem開催期間中の2014年2月1日から4日に行われます。このコンペには、音楽ファンとのエンゲージメントや、音楽ビジネスやアーティスト、ブランドのコンテンツ・マネタイゼーションを実現するためのデジタル・ソリューションを提供する音楽スタートアップが世界中から集まります。主催はヴィヴェンディ、プログラム・スポンサーはペプシが担当します。
Midemlabに出場できるファイナリストは30社。Midemlabのメディアパートナーを務める英国の音楽コンサルタント・エージェンシーの「Music Ally」と、フランスのコンサルタンシー「bluenove」がファイナリストのセレクションを担当します。ファイナルまで残った企業は、音楽業界で高い影響力を持つレコード会社の経営者やベンチャーキャピタリスト、起業家らの前でビジネスモデルをプレゼンする「ピッチ・セッション」が与えられます。
Midemlabでは3つのテーマにカテゴリーが分かれ、スタートアップはその中の一つで競います。3つのテーマは、
・「Music discovery, recommendation and creation」、
・「marketing & social engagement」、
・「direct-to-consumer sales and content monetization」
Reed MIDEMの音楽マーケット担当ディレクターのBruno Crolot氏は、
Midemlabは自分達のプロジェクトを早く起動に乗せたいスタートアップにとっては、最高のビジネス・アクセラレータです。入り口を提示するだけでなく、将来のビジネス・パートナーからのフィードバックや、世界的なメディアでの露出、ビジネス・パートナーとの出会いの場を作ります。
過去には、SoundCloud、Echo Nest (エコー・ネスト)、BandPage、Songkick、Next Big Soundなど新しいアイデアを持ったスタートアップが生まれてきました。
とコメントしています。
Midem期間中は、業界人やアーティストによるキーノートやパネルディスカッション、音楽ハッカソンなども開催される予定です。また夜は様々なアーティストが参加するパフォーマンスも披露されます。
日本からも参加することは可能です。昨年は日本の音楽スタートアップ「Beatrobo」が見事30社に選ばれ、フランスのカンヌで行われたMidemlab本戦でピッチをしてきました。
日本でも徐々に増えてきていますが、海外ではスタートアップを支援するイベントや動きが継続して行われています。毎年新しいアイデアが披露され、新しいビジネスモデルの可能性が広がっています。今の時代、テクノロジーの存在無しに音楽やコンテンツ・ビジネスを考えることはほぼ不可能です。小さなスタートアップのアイデアやアプリの積み重ねがより大きなうねりへとつながっていくと感じていますので、新しいアイデアを出し続ける音楽スタートアップがこれからも増えていって欲しいと願っています。
ご興味のある音楽スタートアップの方、応募してみたいという方は下のリンクで詳細をご覧ください。
http://www.midem.com/en/programme/competitions/midemlab-2014/
ソース
Midemlab 2014 calls for entries(10/17 Musicweek)
Start-Up Business Accelerator Midemlab Calls For Entries(発表記事)