今日行われたアップルの新製品発表会の中で、ティム・クックCEOが9月から開始した新音楽ストリーミングサービス「 iTunes Radio 」の最新情報を発表しました。
発表によるとiTunes Radioは9月18日に開始してから、実に2000万人以上のリスナーを獲得しており、10億曲以上がストリーミング再生されました。
現在アメリカで最もユーザー数の多い音楽サービスは、iTunes Radioと同様のパーソナライズド・ラジオを展開する「 Pandora 」で、こちらは月間アクティブリスナー数は7270万人以上を9月に獲得しています。
アップルは1ヶ月たらずでPandoraの1/3ほどのユーザー数を獲得したことになります。やはりブランド力はありますね。それほどまでにアップルのサービスには高い注目が集まっていることが伺えます。
アップル、音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」が開始5日でユーザー数1100万人以上を獲得したと発表
またアーティストの活用事例として、ジャスティン・ティンバーレイクが新アルバム「20/20 Experience Part 2」の独占先行リリースに初めてiTunes Radioを使ってプロモーションを行ったことが発表されました。
iTunes Radioはアップルが新しいiPhone 5sと5cでリリースしたiOS 7の新機能の一つで、無料で使える音楽サービスです。また最新のiTunesにも搭載されています。
9月のリリース時にはケイティ・ペリーや「サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ」(30 Seconds To Mars)のジャレット・レトなどアーティストがキュレートした音楽ステーションを展開し、より多くの人に受け入れられるプロモーションを展開しています。
iTunes RadioはiPhoneやiPad, iPod Touch, Apple TVそしてMacとPCのiTunesからアクセスが可能です。
アップルは今後iTunes Radioを海外展開する予定で、イギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドでのサービス開始準備が噂されています。しかしまだ日本での開始は発表されていません。
アップル、2014年前半に「iTunes Radio」を英国とカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで開始へ。その他の海外展開もすでに計画中
アップルは世界100カ国以上で5億7500万人以上のiTunesユーザーを抱えています。この中から高い確率でiTunes Radioユーザーになる人が増えると考えた場合、アップルにとって新規ユーザーの獲得はゼロから始める場合に比べ容易なのではと感じます。
またアップルのブランド力や人気アーティストを起用したプロモーションなどによって、テクノロジーの情報に敏感でない一般ユーザー層にもアプローチすることも今後は広がりそうです。
ソース
Apple’s App Store hits 1M options, iTunes Radio users play 1B songs(10/23 Apple Insider)